3月の読んだ本 まとめ

2015年3月の読書メーター
読んだ本の数:40冊
読んだページ数:5757ページ
ナイス数:5087ナイス

俺様ティーチャー 5 (花とゆめCOMICS)俺様ティーチャー 5 (花とゆめCOMICS)感想
少女漫画読んでいるはずなのに喧嘩シーンが痛快でたまらん。この巻はサブエピソードみたいなのがメインだがそれぞれに笑った。何が本筋かようわからんけど。
読了日:3月31日 著者:椿いづみ
俺様ティーチャー 4 (花とゆめCOMICS)俺様ティーチャー 4 (花とゆめCOMICS)感想
どんどんヤンキー漫画化していくがこれは暴走しているのか作者の想定内の展開なのか?それにヒロインの悪さ腹黒さも強烈。喧嘩レクチャーの異常な細かさ説得力には爆笑。妙なディテールで笑わせにくるセンスは、タランティーノばりだな。
読了日:3月31日 著者:椿いづみ
俺様ティーチャー 3 (花とゆめCOMICS)俺様ティーチャー 3 (花とゆめCOMICS)感想
なんで帰省しただけなのに拉致→監禁→脱出→反撃といった大活劇な展開が起こってしまうのか!?縄抜けの説明がやたら細かったり少女漫画らしくない珍妙なディテールが可笑しい。出てくるヤンキーもバカばっかで吹く。
読了日:3月30日 著者:椿いづみ
時空忍者 おとめ組!(2) (講談社青い鳥文庫)時空忍者 おとめ組!(2) (講談社青い鳥文庫)感想
現代の女の子3人にそれぞれに性格なりの行動やドラマ展開があって楽しい。どんどん物語として膨らんできているのがワクワクする。一方で織田信長はじめ戦国時代側の登場人物も史実に沿いながらも生き生きと躍動。次巻あたり広げたお話がさらに太いものになっていきそうな予感があるので期待。
読了日:3月30日 著者:越水利江子
僕は友達が少ない 1 (MFコミックス アライブシリーズ)僕は友達が少ない 1 (MFコミックス アライブシリーズ)感想
漫画版を初めて読んでみた。絵柄が独特なのはまあいいとしてテンポとかギャグのキレがあんまり良くないのは残念。
読了日:3月30日 著者:いたち
ドラえもんプラス (2) (てんとう虫コミックス)ドラえもんプラス (2) (てんとう虫コミックス)感想
細かいところの時代性が面白いなあ。電子ゲームだったのが別の回ではファミコンになってたり。光ファイバーももの凄い未来的なアイテムに思えた時代があったね。古めの作品は落語的でこういうところにF先生の創意工夫が垣間見えて興味深い。
読了日:3月30日 著者:藤子・F・不二雄
デスパイ (近代麻雀コミックス)デスパイ (近代麻雀コミックス)感想
それなりに面白いけど麻雀がわからんのでもどかしい。藤岡弘、松田優作ブルース・リーらに愛情溢れまくってますな。
読了日:3月30日 著者:島本和彦
俺様ティーチャー 2 (花とゆめCOMICS)俺様ティーチャー 2 (花とゆめCOMICS)感想
時代錯誤ネタの使い方が上手すぎるので、今どき番長が出てきても不思議さがない。しかし実はロマンチストな番長て。マッチョな手芸部で吹いたがさらにモールス信号で腹筋崩壊。なんちゅうギャグセンスしとるんだ、この漫画家。
読了日:3月30日 著者:椿いづみ
お父さんお母さんのためのプリキュア新聞 2015年♡春号お父さんお母さんのためのプリキュア新聞 2015年♡春号感想
新聞だからこそ出来る大判のピンナップやカラーも充実していたし、現在放映中のGo!プリンセスプリキュアの扱いも大きくてまずは納得の内容。
読了日:3月29日 著者:日刊スポーツ新聞社
時空忍者 おとめ組! (講談社青い鳥文庫)時空忍者 おとめ組! (講談社青い鳥文庫)感想
戦国時代へタイムスリップものということでジュブナイルSFぽい設定ではあるものの、テイストとしてはやはり時代伝奇ロマンというべき内容。簡易ながらも地に足の着いた描写があって次々と展開して読ませる。現代から来た女の子3人が小学生なのに、状況の飲み込み早くて行動力ありすぎだがそこは児童書ならではのロマンと取るべきだろう。まだタイトルのおとめ組らしい活躍はないにしても、キャラ付けはしっかりしてあるので続刊で活きてくると見た。
読了日:3月29日 著者:越水利江子
六花の勇者 (六花の勇者シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)六花の勇者 (六花の勇者シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)感想
ファンタジー+ミステリーといった趣向の作品ではあるが、ファンタジーとして世界観が書き込んであるわけでもなくミステリーとしても仕掛けはそこそこぐらい。そちらより集まった勇者が結束を固めるどころかひたすら疑心暗鬼になるという定番の捻りが面白い。ファンタジー版「レサボア・ドッグス」といったところか。また簡潔でキビキビした文章と活劇描写がすごぶるよろしく山田風太郎忍法帖シリーズを思わせる。オチも秀逸で単巻作品としてレベルが高い。でもこれ続くんだよなあ。この趣向でシリーズだとさらに著者の技量が試されるがさてさて?
読了日:3月28日 著者:山形石雄
乱心: 鬼役(参) (光文社時代小説文庫)乱心: 鬼役(参) (光文社時代小説文庫)感想
このシリーズ、主人公のキャラ立ちが弱いと思っていたのだが、今回は長編仕立てで余裕あったのか矢背蔵人介の心の揺らめきが描けていて良い。伝奇的仕掛けが派手で読ませる。こういう感じで連作集になったり長編になったりで続いていくんでしょうか?3巻にして良い味が出てきたのでさらに付き合ってみよう。
読了日:3月28日 著者:坂岡真
独創短編シリーズ 野崎まど劇場 (電撃文庫)独創短編シリーズ 野崎まど劇場 (電撃文庫)感想
いわゆる実験小説集というやつか。各短編いろんなジャンルに挑戦しているのが著者の芸域の広さを感じさせる。パスティーシュとしてもレベルが高い。これでもっとオチがビシバシ決まればもっと笑えるのだが、似たり寄ったりな終わり方の作品が多いのはちょっと気になった。最後の「ライオンガールズ」が一番良かったかな。こういう芸風の短篇集は川岸殴魚先生も書ける才能があると思うのでぜひ、チャレンジしてほしいですね。
読了日:3月25日 著者:野崎まど
僕の小規模な生活(5) (KCデラックス モーニング)僕の小規模な生活(5) (KCデラックス モーニング)感想
回想編は異様な迫力。痛々しいし、ウジウジした思考が鬱陶しいのに身につまされる。でもって初恋の女の子が可愛いがゆえにつらいなあ。しかし久々に福満しげゆき作品読むと考えてることのネガティブさに驚いた。で、これを自分で漫画にしてしまう屈折した勇気にも感心する。絶対マネはせんけど。
読了日:3月25日 著者:福満しげゆき
ドラえもんプラス (3) (てんとう虫コミックス)ドラえもんプラス (3) (てんとう虫コミックス)感想
室内世界旅行セットはグーグルマップがかなり近いものになってるなー。ゴキブリカバーは余計な想像してしまってホラーに思えてしまう。
読了日:3月25日 著者:藤子・F・不二雄
俺様ティーチャー 1 (花とゆめCOMICS)俺様ティーチャー 1 (花とゆめCOMICS)感想
月刊少女野崎くん」から遡って。こっちも面白いじゃないか!ズレたキャラクターとシチュエーション作りがこの頃から滅法上手い。これかなり時代錯誤な部分あるし嫌味や険の出そうな内容とは思うけれども、中和のさせ方が見事ですな。ちゃんと少女漫画読んでる気分になるし、なにより笑える。
読了日:3月24日 著者:椿いづみ
ラブライブ! (2) (電撃コミックス)ラブライブ! (2) (電撃コミックス)感想
2巻に入ると地に足がついて生き生きしてきた。漫画版なりのキャラ付けやストーリーも良く出来ていてこれはこれで面白い。歌や踊りを表現しきれない媒体ゆえの弱点はあるがそれはしょうがないか。
読了日:3月24日 著者:鴇田アルミ
ラブライブ!School idol project 1 (電撃コミックス)ラブライブ!School idol project 1 (電撃コミックス)感想
全体的に絵が硬いのでアニメより魅力が数段劣ってしまうが、微妙に設定やストーリーが違うので漫画なりに楽しめる。
読了日:3月24日 著者:公野櫻子
機動戦士ガンダム THE ORIGIN (1) (角川コミックス・エース)機動戦士ガンダム THE ORIGIN (1) (角川コミックス・エース)感想
再読。いやもう、もの凄いクオリティー
読了日:3月24日 著者:安彦良和,矢立肇,富野由悠季
ゴールデンカムイ 2 (ヤングジャンプコミックス)ゴールデンカムイ 2 (ヤングジャンプコミックス)感想
2巻目に入っていよいよ面白くなってきた。アクの強そうなアイヌ料理には不思議な魅力がある。ユーモアも効いているしキャラも濃い。食べるにしても寒さにしても暴力にしてもすべてが肉感があり、これでサバイバル活劇やられると臨場感が凄まじい。
読了日:3月24日 著者:野田サトル
ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックス)ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックス)感想
抜群に良く出来たセットアップと骨太のサバイバル描写からしてかなり掴まれる第1巻。こういう北海道ウェスタン趣向の作品自体好みだしこれは大いに面白くなっていきそう。
読了日:3月24日 著者:野田サトル
ドラえもんプラス (4) (てんとう虫コミックス)ドラえもんプラス (4) (てんとう虫コミックス)感想
細かい所や秘密道具に時事ネタが反映されていて著者の工夫が感じられる。
読了日:3月24日 著者:藤子・F・不二雄
ドラえもんプラス (5) (てんとう虫コミックス)ドラえもんプラス (5) (てんとう虫コミックス)感想
プラスの方は絵柄からして掲載作品の時代がまちまち。そのぶん雑多な面白さがある。作品の完成度はちょい落ちるけどね。昔、雑誌で読んだことのある話もあって懐かしかったり。
読了日:3月24日 著者:藤子・F・不二雄
ブラック・ジャック創作(秘)話~手塚治虫の仕事場から~ 5 (少年チャンピオン・コミックスエクストラ)ブラック・ジャック創作(秘)話~手塚治虫の仕事場から~ 5 (少年チャンピオン・コミックスエクストラ)感想
手塚治虫本人も凄いが出版社側の人々も強烈。特にこの巻の製作部のエピソードは濃すぎる。ここまでするんかよ。まだまだ面白いエピソードはありそうだがとりあえずは綺麗に完結した。
読了日:3月24日 著者:宮崎克
世界の終わりの世界録<アンコール>3 熾天の女神 (MF文庫J)世界の終わりの世界録<アンコール>3 熾天の女神 (MF文庫J)感想
丁寧な作風ではあるのだが物語としてはスロースターター。天界の描写もよく描けてはいると思うけどちょい退屈。後半は見せ場があって読ませる。世界観を読ませるパートと活劇パートとぱっくり割れてしまっているのが気になる。作風の丁寧さからきていると思うので好感はあるんだけれども。上手く混ざりあうとより面白く読めるかと。とにかく次巻にも期待。
読了日:3月24日 著者:細音啓
月刊少女野崎くん(6) (ガンガンコミックスONLINE)月刊少女野崎くん(6) (ガンガンコミックスONLINE)感想
すれ違いのシチュエーション作りが上手いわ、ギャグはキレるわ、テンション高いわ死角なしだなあ。しかも絵が美麗だし。各キャラクター見てるだけで楽しいし、充実の内容があればそりゃ面白いわ。
読了日:3月24日 著者:椿いづみ
罪×10(3) (ガンガンコミックスONLINE)罪×10(3) (ガンガンコミックスONLINE)感想
なんか絵のクオリティーと密度がやけに上がってきてるような。人間関係に無駄な繋がりがあるのがなんか可笑しい。特に後半3編が面白かった。ひったくり編はスタジオジブリがクソ真面目にアニメ化すればもの凄いナンセンス作品になりそう。想像して笑ってしまった。しかしこの漫画のキャラって扉蹴破らんと入室できんのか?
読了日:3月22日 著者:山内泰延
学園黙示録 ハイスクール・オブ・ザ・ヘッド (ドラゴンコミックスエイジ さ 3-1-1)学園黙示録 ハイスクール・オブ・ザ・ヘッド (ドラゴンコミックスエイジ さ 3-1-1)感想
ま、本編読み切ったあとのおまけ的には楽しめる。まるまる一冊内容がパロディーというのもかなりくどいけど。
読了日:3月18日 著者:サンカクヘッド
学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD 7 (ドラゴンコミックスエイジ さ 1-1-7)学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD 7 (ドラゴンコミックスエイジ さ 1-1-7)感想
ここまででこの作品は中断してるわけか。ゾンビ、ミリタリー、お色気といった要素が統一されるどころかごった煮的に詰め込んであるので、やたら気が散る漫画だった。それでいて刺激は強いので妙な満腹感があるのが不思議。私は未完作品に寛容な方なのでここで打ち切りエンドでも構わんけどな。なんとなくこれ以上盛り上がらない気がするし、ひたすらインパクト勝負の漫画があっても良いと思うから。
読了日:3月18日 著者:佐藤ショウジ
学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD 6学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD 6感想
巻末のトークセッションで言ってることがいかにもだなあ。「破滅ってワクワクするでしょ」。基本こういう陽性な精神があるから、内容のわりに陰惨さがない。
読了日:3月18日 著者:佐藤ショウジ
ハピネスチャージプリキュア! オフィシャルコンプリートブック (Gakken Mook)ハピネスチャージプリキュア! オフィシャルコンプリートブック (Gakken Mook)感想
プリキュアのオフィシャルコンプリートブックもこれで三冊目。今回も充実の内容で本としては素晴らしいんだけどいまいち嬉しさがない。どうしてもハピネスチャージプリキュア!のアニメ本編が正直感心出来る内容ではなかったからなあ。スタッフインタビュー読んでも悪い意味で考えこんでしまう。現在放映中のGo!プリンセスプリキュアは今のところ絶好調なので次のコンプリートブックがもっと楽しく読めるよう、期待します。
読了日:3月17日 著者:
冒険王〈1〉ビスマルクの陰謀 (ハルキ文庫)冒険王〈1〉ビスマルクの陰謀 (ハルキ文庫)感想
主人公が優柔不断だとか展開がご都合主義とか頭よぎるんだけど、それ以前に作品に覇気が無さすぎじゃね?赤城毅作品って久々に読んだけど、著者の作品ってもっとキャラが弾んでたし、ワクワク感に満ちてたと思うんよ。それがまったくない。単純に作風がスパイものに向いてないんじゃ?派手なキャラ付けや奇抜な展開もこういう話ではやりにくいと思うし、仰々しい文体はまったく気分が出ない。続くんだろうけど初巻がこれではちょっと考えてしまう。これ一冊でまとまっている点は買い。
読了日:3月17日 著者:赤城毅
恋愛ラボ 2 (まんがタイムコミックス)恋愛ラボ 2 (まんがタイムコミックス)感想
キャラも揃いだしてアンサンブル効果発動。よりコメディーとして充実してきた。リコが自分で自分の首締めてしまう展開は可笑しくもちょっと気の毒。とにかく全キャラに頑張れー、と声を掛けたくなる。
読了日:3月16日 著者:宮原るり
恋愛ラボ 1 (まんがタイムコミックス)恋愛ラボ 1 (まんがタイムコミックス)感想
なんとなくアニメのことを思い出した機会に原作を手に取る。これって4コマ漫画だったんだ。テンポが早いだけにマキちゃんの勢いと狂気度もアニメよりパワーがあるような。ちゃんと可愛いけどね。いかにもな少女漫画絵もチャーミング。
読了日:3月16日 著者:宮原るり
進撃の巨人 関西弁版(1)進撃の巨人 関西弁版(1)感想
う、うーむ。私は関西人なんだけれど郷土愛が少ない人間なもんでこういうノリって白けるんだよなあ。面白がれる人は面白いんだろうけど。
読了日:3月13日 著者:諫山創
エニグマ奇襲指令 (ハヤカワ文庫 NV 234)エニグマ奇襲指令 (ハヤカワ文庫 NV 234)感想
再読ではあるが綺麗サッパリ内容を忘れていたので新鮮に読めた。前半のドイツ占領下のフランス潜入行だけでも十分面白いのに、後半は大泥棒VSドイツ軍大佐のヒリヒリする頭脳戦に美女をめぐる三角関係がヒートアップ。二転三転どころか七転八転する展開にページを繰る手が止まらない。簡潔ながらもがっちりバックボーンを押さえた筆致が素晴らしく作品全体に馥郁たるロマンの香り漂うのも実に良い。薄めの文庫本なのに、これだけ娯楽要素を詰め込んで丁寧にまとめる職人芸は見事。一瞬たりとも退屈させないサービス精神にも感服する。
読了日:3月13日 著者:マイケル・バー・ゾウハー
ナイト&シャドウナイト&シャドウ感想
同じ著者で同じくSPを主人公にしたキング&クイーンが残念な出来だったので恐る恐る読んだら、こちらは引き締まった出来。二転三転するメリハリのあるストーリーラインでサスペンスフル。引きこまれて一気に読めるエンターテイメント。一方で作風に弱点を感じる部分もある。人物描写が薄いので恋愛や犯人像に共感しにくいし、社会風刺も浅いからラストの皮肉が突き刺さらないなど。それと後出しジャンケン的な展開が多いなあ。短編はキレるのに、長編で内容に厚みを出すのが苦手な作家なんでしょうか?そのへん一皮むけた作品が読みたいです。
読了日:3月10日 著者:柳広司
キング&クイーン (100周年書き下ろし)キング&クイーン (100周年書き下ろし)感想
文章が簡易でサクサクと一気に読めたが、内容はすべてにおいて薄い、浅い。SP、チェス、物語の背景にある大事件などそれぞれ扱いが表層的だし人物がこうも描けてないとなればまったくコクのない読み物としかいえない。作品全体の仕掛けも、ただどんでん返しをやるためだけのものになっているのでとても感心できない。しかもトリックとしてフェアじゃないし。「さあ、ゲームの始まりだ」「良い情報と、悪い情報がある」といった洋画ぶったダサい台詞回しにもゲンナリ。退屈はしないけれど正直、陳腐な作品としか思えない。
読了日:3月9日 著者:柳広司
事変―リットン報告書ヲ奪取セヨ (角川文庫)事変―リットン報告書ヲ奪取セヨ (角川文庫)感想
前半3分の1は満州事変や当時の国際情勢をみっちり勉強させられるが、これがあとの展開にばっちり効いてくる。国際連盟に昔気質の掏摸一家で対抗する趣向が抜群でケイパー小説の部分だけでもべらぼうに面白い。徹底したドキュメントタッチの文章が圧倒的リアリズム、緊迫感をもたらす。背景の国際謀略は複雑、小説としての構成はシンプルで力強く、テーマ性は豊かと実に読み応えある一冊。はっきりした著者の意図があって書かれた作品で、主張が出すぎなきらいもある。しかしここまで充実した内容の上に感銘させられてはぐうの音も出ない。
読了日:3月8日 著者:池宮彰一郎
侵略!イカ娘 19 (少年チャンピオン・コミックス)侵略!イカ娘 19 (少年チャンピオン・コミックス)感想
相変わらずの通常運転すぎて特に言うことがないが、それが面白い。微妙に各キャラ、変化してるんだけど斉藤渚が完全にアニメ、特撮オタになってしまったのは笑える。最後のビーチ相撲の話が良かったし、今後もっと内容も派手目に攻めても良いんじゃないでしょうか。次はいよいよ20巻。アニメ三期やらんかねー?
読了日:3月7日 著者:安部真弘

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