3月の観たDVD まとめ

3月の鑑賞メーター
観たビデオの数:6本
観た鑑賞時間:574分

映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ DVD特装版映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ DVD特装版
正直、ハピネスチャージのTVシリーズは私が見たプリキュアの中でも思い入れの弱い作品になってしまった。だから劇場版を見ているスペシャル感が薄い。そういった前提は置いといて、70分で独自のテーマを織り込んで王道の展開を堂々とやりきっていて魅せる。特にクライマックスは畳み掛けるような流れと挿入歌の素晴らしさもあってかなりの盛り上がり。ラストはきっちり勧善懲悪で締まってスッキリした。なんでTVシリーズはこうストレートな作りに出来なかったのか?あとところどころで出てくるふなっしーが異常に目立って笑ってしまう。
鑑賞日:03月29日 監督:
フラガールスタンダード・エディション [DVD]フラガールスタンダード・エディション [DVD]
再鑑賞ではあるが二度目の今回の方がより面白く見ることができた。前半は松雪泰子の男前っぷりに引っ張られ、後半は蒼井優のいじらしさにやられる。題材の良さ、王道のストーリー、があって作品そのものの基礎体力の高さで見応えがある。気になるのは直球で一本調子な演出か。力強いが全体的に重い。緩急があればもっと弾んだように思うし、粋さや洒落っ気も欲しいところ。ユーモラスな人物や出来事はあるのだが見せ方が惜しい。ドラマにも、もう一押しがないのでカタルシスが弱い気もする。
鑑賞日:03月23日 監督:李相日
舞妓はレディ スタンダード・エディション(DVD1枚組)舞妓はレディ スタンダード・エディション(DVD1枚組)
おおむね面白く見たが、ちょっと胃もたれしてしまう。ミュージカル仕立てな作りにはプラスマイナス両方あるように思えた。良かったのは作品のテーマに言葉のイントネーションがあり、そこを歌の躍動感でクッキリさせていること。また説明的な台詞も歌で昇華させているのも上手い。一方、悪い点として、もともと踊りの練習をしている場面が多い上にミュージカルパートがくるとクドく感じてしまうことやストーリー進行に停滞感が出てしまうなど。それで冗長な印象が残る。もう少し編集でテンポを引き締めると程よくなるのではないかと。
鑑賞日:03月21日 監督:周防正行
フューリー(ブラッド・ピット主演) [Blu-ray]フューリー(ブラッド・ピット主演) [Blu-ray]
全編パワフルではあるが妙なところにまで力が入っていて焦点がぼやけた印象。戦争の狂気を描きたいのか?あるいは迫力の戦場なのか?それともヒロイズム?それぞれが打ち消し合って結局何が言いたいのかよくわからない。特にドイツ人女性との食事シーンがやたら長いのは何なんだ?ダラダラ面白みのない会話でキャラ立てを狙う演出もイライラする。さんざん無惨な死を見せておいて終盤主要人物だけが死に花を咲かせる展開にも白ける。作り手の都合でリアルになったりファンタジーになったりしてないか?これ。途中の戦車戦は良かったがそこだけの話。
鑑賞日:03月19日 監督:
暴走機関車 [DVD]暴走機関車 [DVD]
スカッと痛快なところがなく、むしろ鈍重といっていい作りだがそこに独特の魅力がある。凍りつくような雪景色を無骨に疾走する機関車、それを捉えるザラついた映像が原風景を抉りだすような効果。さらに野生むきだしのジョン・ボイトの怪演が異様なアンサンブルを生み出す。サスペンスより血の滾りを見せつけようという姿勢が男心に火を付ける。ところどころ人物の行動には疑問を感じなくもないが撮影の迫力に理屈が飛んでしまう。ラストシーンは気取り過ぎでモヤモヤが残るけれど意図的なものだろうな。
鑑賞日:03月17日 監督:アンドレイ・コンチャロフスキー
かぐや姫の物語 [DVD]かぐや姫の物語 [DVD]
序盤の姫が自然とともに成長する過程はのびのびとして楽しい。しかし都に出てから世俗の慣習、しきたりにがんじがらめにされていく様は重くのしかかる。かぐや姫本人が自由を希求、渇望するだけに哀切。喜びに溢れる場面があったとしても、まるでつかの間の夢のごとく流れ去る展開はやるせない。「風立ちぬ」で天国と煉獄を見た気がしたがこちらは生き地獄と極楽浄土が見えた。竹取物語のベースは守っているのにこうも違う輝きを出せるものか。昔話を下敷きに現代的女性を語るにしても「アナと雪の女王」とは全くベクトルが逆で興味深い。
鑑賞日:03月14日 監督:高畑勲

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