5月の読んだ本 まとめ

2013年5月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:3633ページ
ナイス数:399ナイス

オーディナリー± (サンデーGXコミックス)オーディナリー± (サンデーGXコミックス)感想
デストロ246から遡って。デストロが殺伐さが魅力ならこちらは荒涼感が読みどころか。ただし絵や演出がこの作品の段階では粗削りでアクションシーンでは何が起こっているかわからない場面が多々。またリアルな表現と女子高生が殺し屋という非現実的設定もあまりうまく噛み合っていない。様々な粗さやリアリズムのバランスの悪さはデストロでは解消されているのでこの作品は洗練される前の原石といった感じ。この乾いたトーンも捨て難いけどね。
読了日:5月31日 著者:高橋 慶太郎
ヴァーティゴ (幻狼ファンタジアノベルス)ヴァーティゴ (幻狼ファンタジアノベルス)感想
軽めのアクション小説のつもりで読んだらかなり重厚な内容。近未来の描写や猟奇殺人の捜査過程もがっちり描けてる上アクの強い味付けもスパイスになっており銃撃戦、肉弾戦が熱い。盛り込んだ趣向が豊富で予想以上に楽しめた。
読了日:5月30日 著者:深見 真
エンターテインメント作家ファイル108 国内編エンターテインメント作家ファイル108 国内編感想
文庫解説として書かれた書評は読んだことがあるものが多かった。ある程度は魅力を知っている作家でも書評を読むとまた印象が変わる。まったく未読の作家もこれを参考に読んでみたい。
読了日:5月27日 著者:北上 次郎
デストロ246 2 (サンデーGXコミックス)デストロ246 2 (サンデーGXコミックス)感想
2巻目から全編アクションでぐっと面白くなってきたー。バトルシーンもカッコイイ。キャラが立ってるのでよけいに盛り上がるけど伊万里と翠がぱっと見似ているので混乱することもしばしば。今後この2人はもっとはっきり描き分けてもらいたいところ。アクションだけでなく睨み合って罵り合う場面だけでも殺気に満ちていてヒリヒリする。次巻以降どんどん殺戮が肥大化してエスカレートしてもらえれば大歓迎。
読了日:5月27日 著者:高橋 慶太郎
デストロ246 1 (サンデーGXコミックス)デストロ246 1 (サンデーGXコミックス)感想
凶暴な女の子が出てきて殺し合いというなかなかに趣向的にも描写的にもハードコア。まだキャラ紹介編といったところでアクションシーンは少なめだが狙撃対決のあたりはかなりよろしかった。面白くなっていきそうなので続刊に期待。
読了日:5月27日 著者:高橋 慶太郎
人生 第5章 (ガガガ文庫)人生 第5章 (ガガガ文庫)感想
無茶苦茶な人生相談やってるようで回答にには妙な説得力あるし相談内容と微妙にリンクしつつコメディは展開するしで良い感じでシリーズとして成長してきてるんじゃーないですか。だんだんとドタバタ要素も増えてきたし必ずギャグが面白くて吹き出す瞬間があるのも心強いです。
読了日:5月27日 著者:川岸 殴魚
乳兄妹捕物帖 妹十手乳兄妹捕物帖 妹十手感想
男装女子妹萌え時代劇。同じ著者で同趣向の娘同心七変化シリーズもあるけどあちらがスマートなのに対してこちらのヒロインは無鉄砲かつ危なっかしいのでヒヤヒヤする。
読了日:5月18日 著者:鳴海丈
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)感想
前著がホラー映画論で今回は広い意味でのサスペンス映画論といったところ。わりと見ている映画作品が多いので頷けるとこ多し。また見ていない作品でも語り方が上手いので面白そう。エロティックサスペンスに関してはあまり見ないしどれが良い映画がなかなかわからないのでたいへん参考になった。
読了日:5月18日 著者:荒木 飛呂彦
Mask the Red赤影 地の巻 (角川スニーカー文庫)Mask the Red赤影 地の巻 (角川スニーカー文庫)感想
忍法バトルがいつの間にやら魔球対決になってしまう冒頭からいきなり笑わされた。天の巻で気になった人物の浅さも地の巻からぐっと濃くなるし怪獣的な敵は出てきたし空中戦ありで、やることべきことはやってくれたなあという感じ。あとがきで続編の構想みたいなことが書いてあってぜひ読んでみたいが10年以上前の本なので無理だわなー。なんにせよこういうギミックだらけの破天荒な時代伝奇はもっと読んでみたいものだ。
読了日:5月16日 著者:重馬 敬,横山 光輝
Mask the Red赤影 天の巻 (角川スニーカー文庫)Mask the Red赤影 天の巻 (角川スニーカー文庫)感想
大して期待せず読んでみたらかなり面白かった。忍法バトルの連戦はなかなかの読み応え。
読了日:5月16日 著者:重馬 敬,横山 光輝
009ノ1 (下巻) (単行本コミックス―角川マンガ)009ノ1 (下巻) (単行本コミックス―角川マンガ)感想
下巻になってから内容がスパイアクションにとどまらずシュールなエピソードがたくさんあって印象に残った。多少古めかしさも感じるが時代性が味になっている作品もある。
読了日:5月12日 著者:石ノ森 章太郎
009ノ1 (上巻) (単行本コミックス―角川マンガ)009ノ1 (上巻) (単行本コミックス―角川マンガ)感想
序盤は作者が成年向け漫画を描き慣れてなかったせいか硬いながらも後半はこなれてきてだんだん良くなってくる。抑えたトーンや余韻を残す感じが上手くスパイ活劇にハマっている気がした。
読了日:5月10日 著者:石ノ森 章太郎
仮面の忍者赤影Remains(1) (プレイコミック・シリーズ)仮面の忍者赤影Remains(1) (プレイコミック・シリーズ)感想
赤影という素材の何でもあり感を上手く使ってかなり破天荒な仕上りの漫画。ありえなさは承知の上で無茶苦茶なガジェットをばんばん投入してくるわ設定はベタすぎるわ風呂敷は広がるわこれぞ時代伝奇ともいうべき内容。テンションの高さにもノセられる。初巻からいきなり面白い。巨大蝦蟇が出てきて続巻に引くのもたまらんねー。
読了日:5月3日 著者:横山光輝,神崎将臣
復活するはわれにあり復活するはわれにあり感想
冒険小説という宣伝文句ではあるが捻りが効きすぎでストレートに盛り上がっていかない。むしろ謀略サスペンスと呼ぶべき作品ではないか。そう受け取ると癖のある登場人物、凝った設定、皮肉な語り口など見事に機能していて面白い。また推理小説的な仕掛けが巧みで二転三転する展開は読ませる。ただ著者が過去に書いていた冒険小説のような作品を期待していたのでその意味では物足りない。
読了日:5月2日 著者:山田 正紀

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