11月の読んだ本 まとめ

2014年11月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:3485ページ
ナイス数:4401ナイス

激マン! 2 (ニチブンコミックス)激マン! 2 (ニチブンコミックス)感想
自伝パートの内容がより充実してきたし、デビルマン本編を新たに描いている部分にもパッションがありとても面白い。
読了日:11月30日 著者:永井豪,ダイナミック・プロ
激マン! 1 (ニチブンコミックス)激マン! 1 (ニチブンコミックス)感想
自伝漫画としてまず面白いしそれ以上に漫画版デビルマン著者コメンタリー付きリニューアルといった不思議な趣向が凝っている。今の絵で描いている本編パートが気合い入りまくりで、永井豪デビルマンを描くことそのものが嬉しくってしかたがないのが伝わってくる。
読了日:11月30日 著者:永井豪,ダイナミック・プロ
偽書ゲッターロボ ダークネス 4 (ジェッツコミックス)偽書ゲッターロボ ダークネス 4 (ジェッツコミックス)感想
前巻からなんと3年ぶりの新刊、そして完結。過去のエピソードを掘り下げてさあこれから、というところで終わってしまった。巻末の初期設定資料集を見るにまだまだ構想はあったように思うし、打ち切り的なまとめ方になったのは残念。そういうところもダイナミックプロらしさが出てるともいえるのだが。石川賢版のアンチテーゼ的な設定でオマージュをやりまくるという禍々しさとサービス満載のゲッターロボだった。望み薄いがいつか続きを書いてほしいし、個性強い作風の別作家によるゲッターロボアレンジもどんどん出ることを期待。
読了日:11月30日 著者:永井豪
偽書ゲッターロボ ダークネス 3 (ジェッツコミックス)偽書ゲッターロボ ダークネス 3 (ジェッツコミックス)感想
4巻が久しぶりに出たので復習のため再読。
読了日:11月30日 著者:永井豪
新世紀エヴァンゲリオン (14) (カドカワコミックス・エース)新世紀エヴァンゲリオン (14) (カドカワコミックス・エース)感想
20年の集大成。なかなか出ない新刊をチビチビ読んで次巻を待つ、の繰り返しだったから終わったのが読んだ後でも実感がない。人類補完計画発動の描写はアニメでは怒涛の映像表現だっただけに貞本氏が漫画表現の究極を見せているのは驚嘆。特に少女漫画的な美しいコマ割り、繊細な心理描写などため息が出る。アニメのコミカライズとして最高レベルのものであるとともに、屹立した単体の貞本漫画としても読まれていくべきだろう。アニメに期待し未だ得られなかった希望や救いはここにある。新劇場版は続くが私の中でエヴァのなにかが確かに終わった。
読了日:11月27日 著者:貞本義行
なぜ時代劇は滅びるのか (新潮新書)なぜ時代劇は滅びるのか (新潮新書)感想
時代劇に飢えている者としては示唆に富む内容。帯に毒舌!とあるしプロデューサーの実名を出して叩いているが、功罪の功の部分も語るバランスがあり嫌味ではない。著者の趣味趣向が出すぎて素直に頷けない部分があるし、最後の方の大河ドラマ批判は私が大河をほとんど見ないのでピンとこない。しかし全体の趣旨である時代劇は「ロマンを求めるファンタジー」であるという主張は大いに頷けるもの。作り手がその場その時受けるものを詰め込んでパターン化やファンがマニアックになって衰退するなど時代劇に限った話ではなくジャンル論としても面白い。
読了日:11月25日 著者:春日太一
大きい女の子は好きですか? 1 (バンブーコミックス)大きい女の子は好きですか? 1 (バンブーコミックス)感想
大きい女の子に萌えたくて読んだのに、一番小柄な娘がお気に入りになっているのはなぜなんだろう?
読了日:11月22日 著者:愛染五郎
世界は“ぽっちゃり"に満ちている (バンブーコミックス COLORFUL SELECT)世界は“ぽっちゃり"に満ちている (バンブーコミックス COLORFUL SELECT)感想
タイトルどおりぽっちゃりな女の子だらけだけど、もうちょいポチャ度が高くてもいいと思ってしまう私はヤバいのかな?
読了日:11月22日 著者:東野みかん
このライトノベルがすごい! 2015このライトノベルがすごい! 2015感想
ランキングの高い作品ほど読んでない気がする。ま、これはあくまでお祭りととらえて楽しめばいいわけだし。私は私なりに今年もラノベを読んできて私のチョイスで面白い作品に出会えたからそれでいいと思っている。ノーゲーム・ノーライフは読みたくなったけどな。まだ宝島社のすごい!ムック本ではミステリーと時代小説があるし、お祭りが続くのはいいけど散財しすぎないようにしよう。
読了日:11月22日 著者:
シネマ古今集シネマ古今集感想
頭が本にしても映像にしてもストーリーを追うモードに入らず。なので面白そうに語ってる文章を読もう、と手に取る。やはり瀬戸川氏の文章は面白い。粋で上品なユーモアのある作品が好きな方ですな。だからタランティーノの映画に手厳しいのは仕方がないか。私は好きだけどねパルプ・フィクション。でもそういった好みがはっきり出ているのも一本筋が通ってる証拠と言えよう。著者が健在だったらリアルタイムに面白い書評や映画評をもっと読めてたんだろうなあ。
読了日:11月18日 著者:瀬戸川猛資
倉本 倉田の蔵出し倉本 倉田の蔵出し感想
文章の勢いがひたすら気持ち良く一気に読んでしまう。内容をきっちり読めてない気もするがライド感が味わえたので良しとする。そして、いろんな意味で切ない。まず、私は最近アニメをよく見るようになった人なので出てくるタイトルの作品をあまり知らず終わってしまった祭り感が先にきてしまう。あとアッパーな語りの隙間に見え隠れする物哀しさ、諦念が精神的にくる。これは私が読んだタイミングの問題ではあるが。特に第三章「俺とラスト・ラブ」はドキドキするし胸が締め付けられる。良質の恋愛小説のごとし。そして全編に溢れるオタク魂。
読了日:11月18日 著者:倉田英之
三毛猫ホームズの映画館 (角川文庫)三毛猫ホームズの映画館 (角川文庫)感想
再読。タイトルが紛らわしいが三毛猫ホームズシリーズ作品ではなく、赤川次郎によるシネマエッセイ集。書かれた時代が時代なので取り扱う作品がどうしても古い。しかし映画に対してこだわって言っていることは今でも通じる話しだし、批評としても的確で褒めている作品でもなるほどと思うような欠点を指摘していたりで鋭い。昔の作品でもソフトが流通している現在であるからこそ、現役の映画ガイドとして読まれるべき本に思う。実際私もこれに影響受けて見た映画たくさんあるし今読んでも楽しかった。
読了日:11月13日 著者:赤川次郎
KO世紀ビースト三獣士―外伝BIRTH of the V-美-DARN (ドラゴンコミックス)KO世紀ビースト三獣士―外伝BIRTH of the V-美-DARN (ドラゴンコミックス)感想
漫画として躍動的だし設定世界観は魅力的。でも内容はタイトルどおり外伝というかヒーローが誕生したところまで終わり。本伝にあたるアニメOVAを見ればより楽しめるとは思うけどそこまでする気もないしなあ。ところでなんで書影がぜんぜん関係ない時代小説になってんの!?
読了日:11月12日 著者:伊東岳彦
飛田で生きる: 遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白 (徳間文庫カレッジ す 1-1)飛田で生きる: 遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白 (徳間文庫カレッジ す 1-1)感想
以前読んだ女性著者による某ルポタージュは蔑んだ視点、掘り下げの浅さで不快な読み物だったがこちらは面白い。文章が上手いわけではないものの、朴訥さが良い味わいでそこはかとないユーモアが漂う。前半は遊郭店を開業していく過程がなかなかの臨場感。後半は働く女性たちのエピソードいろいろと興味深い。著者が文章ではぼやきながらも遊郭経営や土地柄を愛しているのがじんわり伝わってくる。特に女の子に対して暖かい目線があるのはたいへん好ましく、題材のわりには内容にどきつさがない。このあたりの案配もあっていい本だと思います。
読了日:11月11日 著者:杉坂圭介
侵略!イカ娘 18 (少年チャンピオン・コミックス)侵略!イカ娘 18 (少年チャンピオン・コミックス)感想
この巻終盤ぐらいから作画がデジタル化だそうだけれども、また微妙に絵柄が変わりつつある時期に入ってるような。内容は良い意味で代わり映えしないので安心感あり。寒くなりつつある時期なだけにこの表紙は切ないです。ということで続けて購読していきたい。OAVでもいいけどまたTVアニメ化しないかなあ。
読了日:11月8日 著者:安部真弘
ワールドエンブリオ 2 (ヤングキングコミックス)ワールドエンブリオ 2 (ヤングキングコミックス)感想
漫画としての見せ方動きの表現など一級品。ではあるがいろいろ把握出来てないこと多々。ここまでが序章なのでおいおいわかってくるということでいいのだろうか?
読了日:11月6日 著者:森山大輔
魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉4 (MF文庫J)魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉4 (MF文庫J)感想
これまでの巻にくらべてライトノベルらしさが薄い展開。おかげで戦記ものとしての盛り上げ方の上手さ、ストーリー性の豊かさがはっきりして作品の地力がよくわかる。快調に面白い。次の巻ぐらいはもっと派手にやってくれてもいいかな。芯がしっかりしているから飛躍した展開やバトルも十分書けると思う。
読了日:11月6日 著者:川口士
世界の終わりの世界録<アンコール>2 極光の竜帝 (MF文庫J)世界の終わりの世界録<アンコール>2 極光の竜帝 (MF文庫J)感想
いかにもな王道少年漫画的内容なのだが、文章や世界観の作り込みが繊細なので独特の雰囲気を作りだしておりあまり型にはまった感じがしない。設定の捻り方が上手いと思うし作風に女性的な柔らかさがあるのが強みに思う。前巻でも思ったが前半ゆったりしたペースで後半慌ただしくなる傾向が気になる。描こうとしている物語に対してページ数が合ってないのではなかろうか。できうれば3巻以降増ページ化希望。
読了日:11月6日 著者:細音啓
世界の終わりの世界録<アンコール>1 再来の騎士 (MF文庫J)世界の終わりの世界録<アンコール>1 再来の騎士 (MF文庫J)感想
ゆっくりした語りのペースから急ピッチでクライマックスに突入してしまうなど、一冊に収めるためか展開上の疑問が残るがおおむね面白い。インターバルでの風呂敷の広げっぷりがなかなか良い引き。軽快に読める一方、もう少しファンタジーとしての重みがほしい気もする。そのへんは次巻以降に出てくることに期待。まずはプロローグ巻として楽しめた。
読了日:11月3日 著者:細音啓

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