12月の読んだ本 まとめ

2013年12月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:3702ページ
ナイス数:1790ナイス

機関鬼神アカツキ1 (ファミ通文庫)機関鬼神アカツキ1 (ファミ通文庫)感想
和風ファンタジー+巨大ロボットというヨダレが出そうな好みのネタな上がっちりよく書けている。歴史時代小説風の文体が決まってるしロボットバトル描写が剣豪小説みたいな書きようなのも実に良い。設定が凝りまくっているのにストーリーが停滞しないなど巧みですな。キャラも続々出てきてノリかけたところで終わってしまうのが残念。おそらく本題に入るのはまだまだ先だろうけれども序章としてのツカミは見事なんじゃないでしょうか。続けばグイグイ面白くなっていくと思うのでぜひとも長くやっていただきたい。打ち切りはやめてくれえ。
読了日:12月31日 著者:榊一郎
バッカーノ!1931 特急編―The Grand Punk Railroad (電撃文庫)バッカーノ!1931 特急編―The Grand Punk Railroad (電撃文庫)感想
途中で読むのを置いたので把握しきれてない部分が多々あってもったいないことをしたがかなり楽しめた。前巻でも濃いと思ったが特急編込みでものすごい濃密さ。このややこしい構成をアニメはいかに料理したのかもたいへん興味がある。
読了日:12月29日 著者:成田良悟
氷の海のガレオン/オルタ (ピュアフル文庫)氷の海のガレオン/オルタ (ピュアフル文庫)感想
小説としては荒削りな部分も多々感じるのだがむしろそこさえ魅力になっている。学校に馴染めない、皆に溶け込めない苦悩はさんざん味わったので主人公の杉子に大いに共感する。一方で反感というかやっかみみたいなのも感じてしまう自分もいる。私が味わった辛さは杉子程度のものではなく同級生、さらには担任の理不尽な暴力であったし人間の尊厳を根本から砕かれるものであった。オルタのように学校に行かなくてもいいと言ってくれる母親も存在しなかった。あそこは地獄でしかなかった。せめてあの時にこの本に出会えていればと。
読了日:12月27日 著者:木地雅映子
HELLSING 3 (ヤングキングコミックス)HELLSING 3 (ヤングキングコミックス)感想
前巻から間が開いたので話の流れを忘れていたがそんなことよりもねっとりしたタールのような黒い絵、アクの強い台詞回し、そしてえんえんと続く容赦ない殺戮描写に陶然。いんやもうすげー面白い。
読了日:12月24日 著者:平野耕太
あなたを天才にするスマートノートあなたを天才にするスマートノート感想
現在この本に書かれている「悩みのジャグリング」状態なので実際にこの本の通り実践してみるか。なんらかの突破口になりうる可能性大だし。本当にノートを書く書かないは置いといても本として面白かった。しかし岡田氏もウツ状態で悩んでたのね。ウツの軽減化という意味でも私には深刻な問題であるので興味がある。
読了日:12月23日 著者:岡田斗司夫
レンアイサンプル (WANIMAGAZINE COMICS SPECIAL)レンアイサンプル (WANIMAGAZINE COMICS SPECIAL)感想
エロ漫画だがどキツさがない。シチュエーションを凝りすぎない。といったやり過ぎなさが実に良いバランス。普通にお話として面白く絵が美麗。特にカラーページが素晴らしい。下品さがないのも助かる。
読了日:12月23日 著者:ホムンクルス
仮面の忍者赤影Remains(3) (プレイコミック・シリーズ)仮面の忍者赤影Remains(3) (プレイコミック・シリーズ)感想
どえらい勢いでヒートアップした展開になったがもはやこれでは赤影ではないのでは?原作にとらわれすぎて大人しいだけのものを読んでもつまらんがいくらなんでも助走なしに飛躍しすぎだろう。リメイクということ抜きで単体の漫画としてもこれまで人物や設定の掘り下げしてないから派手に画面上見えるが気持ちがついていかない。
読了日:12月23日 著者:横山光輝,神崎将臣
どろぼうがっこうぜんいんだつごく (かこさとしおはなしのほん)どろぼうがっこうぜんいんだつごく (かこさとしおはなしのほん)感想
機会あって読んだ。前作があるそうなので読んでみたい。
読了日:12月23日 著者:かこさとし
君は淫らな僕の女王 (ヤングジャンプコミックス)君は淫らな僕の女王 (ヤングジャンプコミックス)感想
面白い設定、直接的に絵で見せないエロと心理描写がともなって物凄い生々しい。もっと話数をとって極めていけばさらに面白そうではあるが生臭くなりすぎる気もするのでこのぐらいがちょうど良いのかも。
読了日:12月21日 著者:横槍メンゴ
デストロ246 3 (サンデーGXコミックス)デストロ246 3 (サンデーGXコミックス)感想
この巻は比較的静かな展開でピリピリした緊迫感があったがバイオレンス、銃撃戦は少なく物足りない。今のところ次の展開の助走だと思うので後々炸裂するのを待つしかないか。
読了日:12月21日 著者:高橋慶太郎
バーナード嬢曰く。 (REXコミックス)バーナード嬢曰く。 (REXコミックス)感想
私もそれなりにガチの読書家なので神林しおりと読書トークしてみたい。主役のバーナード嬢は読書家ぶりたいだけの人なのに嫌悪感がないのはなぜだろう。こういう人実際に知ってるんだけどすげー話してて不愉快なんだけどな。おそらくバーナード嬢が本当に本に興味があるのにせっかちなだけだからじゃないかと。細かいところあれこれ思うんだけどこれだけ読書に関してトークできる環境があるのが羨ましいというのが先にくる。
読了日:12月18日 著者:施川ユウキ
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語 (2) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語 (2) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)感想
2巻目も充実した内容。独特の間のとり方、色彩表現などはアニメ映画の方が分があるが漫画ならではの工夫した描写は健在で代用品にはなっていない。特に暁美ほむらVS巴マミの銃撃戦はシンメトリックな画面構成が美しくアニメとは別の魅力を放っている。謎解きの部分がアニメより飲み込み易い。白黒の対比を強調した見せ方も当然漫画ならではのもので、アニメーション表現の極北に漫画表現の全力で立ち向かう著者には感心する。さて次の最終巻でどうくるか?
読了日:12月15日 著者:原作:MagicaQuartet,漫画:ハノカゲ
バッカーノ!1931 鈍行編―The Grand Punk Railroad (電撃文庫)バッカーノ!1931 鈍行編―The Grand Punk Railroad (電撃文庫)感想
前作にあたるデビュー作は稚拙さを感じたが2作目のこの巻はかなり良い。人物造形も濃くなり描写が上手くなったので場面が立ち上がってくる。滑りがちだったユーモアも決まっている。またあり得なさすぎる偶然設定が過剰になったのがむしろ効果的で人物が入り乱れる様はかなり楽しかった。いろいろ投げっぱなしな部分は多々あるがそのへんは次の急行編で回収されるようなのでそちらに期待したい。
読了日:12月13日 著者:成田良悟
このライトノベルがすごい! 2014このライトノベルがすごい! 2014感想
このラノも10周年ですか。毎回買ってるわけじゃないけど早いものですなー。ある程度読んでいる作品はあるのでなんとかお祭りに参加できている感じはするかな?面白そうな未読作品はあるものの近年読書量が落ちているのとシリーズものが多くてキリがないのでなかなか手が出せないのが残念です。
読了日:12月9日 著者:
おとめくずし (WANIMAGAZINE COMICS SPECIAL)おとめくずし (WANIMAGAZINE COMICS SPECIAL)感想
前著同様背徳感のある話が多いが絵の柔らかさ雰囲気の出し方が上手いせいか不快にならず程良い感じにとどまっている。
読了日:12月9日 著者:ひげなむち
この時代小説がすごい! 2014年版この時代小説がすごい! 2014年版感想
今回から文庫書き下ろしのみならず単行本のベストも扱うようになっていて時代小説ガイドとしてはさらに良くなったと思う。今年は読書量が落ちてしまって面白そうな作品をかなり読み逃しているのが残念ではあるが。
読了日:12月9日 著者:
このミステリーがすごい! 2014年版このミステリーがすごい! 2014年版感想
毎年年末にこのミスを買うのは恒例。しかしここ数年このジャンルを読まなくなったので祭りを傍で眺めてるような寂しさが。それでも幻の名作はこれだ!は過去の名作をピックアップしていて楽しかった。今では入手困難な作品もけっこう所有してたりしたのでニンマリする。
読了日:12月9日 著者:
バッカーノ!―The Rolling Bootlegs (電撃文庫)バッカーノ!―The Rolling Bootlegs (電撃文庫)感想
勢いで読ませるが勢いに走りすぎな印象。後で書かれたデュラララ!!シリーズを読んでるせいかどうしても稚拙さを感じてしまう。群像劇にしては各キャラの人物像型や心理が薄いし描写も弱い。この内容ではもっとページ数がいるのではないか?ギャグやユーモアが滑り気味なのもちょっと困惑する。10年ほど前のデビュー作なので仕方ないといえば仕方ないが。続刊ではより洗練されるのを期待してシリーズを読んでいきたい。
読了日:12月9日 著者:成田良悟
進撃の巨人(12) (講談社コミックス)進撃の巨人(12) (講談社コミックス)感想
これまで最強の面白さの巻!前巻のタメが一気に炸裂。凄まじいまでのアクションとドラマが怒涛の勢いで展開。高揚とショックの連打で脳細胞が沸騰しそう。一方で新たな伏線や謎も提示され続きが気になるしどこまで面白くなるんだこの漫画。
読了日:12月7日 著者:諫山創
波乱 百万石の留守居役(一) (講談社文庫)波乱 百万石の留守居役(一) (講談社文庫)感想
新シリーズ開幕。この巻はほとんどセットアップで終わってしまったが構想の練りようは濃密なようで今後にかなり期待して良いのではなかろうか。奥祐筆シリーズとは明らかに趣向は変えてきているがテーマは相通ずるものがある。すぐに二巻も出るようなのでストーリーや人物の躍動に期待しよう。
読了日:12月7日 著者:上田秀人
殺戮のマトリクスエッジ (ガガガ文庫)殺戮のマトリクスエッジ (ガガガ文庫)感想
ネタは詰め込みまくりですごく面白そうなことをやっているのに曇りガラス越しに眺めているかのようなもどかしさ。むしろ読みやすい本ではあるのだがセンテンスが短すぎて場面が浮かんでこない。描写に厚みがないというか。小説としてはかなりぎごちない。続きはありそうだがこのへん改善されるかどうか。
読了日:12月2日 著者:桜井光

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