斬り介とジョニー四百九十九人斬り

斬り介とジョニー四百九十九人斬り (KCデラックス アフタヌーン)

斬り介とジョニー四百九十九人斬り (KCデラックス アフタヌーン)

悪党にさらわれた村娘、そしてひょんなことから彼女の奪還を依頼された斬り介とジョニー。二人の最強剣士が舞い踊る、血のサーカスが始まった!

榎本俊二の漫画を読むのも久しぶり。
これは最強のタイミングで読めたなー。三池崇史十三人の刺客を見てから人情話や
捕物、伝奇的なもの一切抜きでただただチャンバラに特化した人を斬りまくるような
時代ものを読んでみたいとは思ってた。そんなとこにどんぴしゃりのハードコア漫画。
最初から最後までえんえん人を斬っている様を凝りまくった構図で見せるだけの内容で
あまりのスピード感に5分ぐらいで読めてしまう。これを3年もかけて描くのも凄いな。
いつもの不条理ギャグだと思ってたら意表を突かれた。まあ膨大な人数を二人がかりで
ずーっと斬るだけというのもそうとうにシュールでそれ自体がギャグかもしれんが。
斬られる側の人物の描き分けがまた無駄にエネルギーが入っている。
読む時期が違えばなんじゃこりゃ?だった可能性もあるけど、とにかく爆発的速度で
続く殺戮が異様に爽快で堪能した。このノリまんまでアニメなり実写なりで映像化を
したらすんげぇ尖ったカッコいい作品になるんじゃね?