ベティ・ザ・キッド(上)

荒れ果てた大地と砂漠、点在するレインスポットに暮らす人々。その過酷な世界を戦車で旅する少女がいた。名はエリザベス・スタリーヘヴン。素性を隠し“賞金稼ぎのキッド”として名を馳せる彼女だが、実は1年前まで銃を触ったこともなかった…。謎の協力者ウィリアムや不思議な能力を持つ少女フラニーとともにベティは旅を続ける。父の仇ロングストライドを追い詰め、決着を付けるために。秋田禎信、待望の新作。

おっ、ウェスタンものだ。女ガンマン、復讐とネタも完全にツボ。
ライトノベルで西部劇やってると当たりなイメージがあるんだよな。つーてもパッと
思いつくのは田中哲弥大久保町の決闘と、水無神知宏の此よりは荒野の2作か。
それよりも表紙からニトロプラスのゲームで続・殺戮のジャンゴを連想したんだけど
この本のイラストもニトロプラスの人か。なんとなく雰囲気が似ているはずだ。
期待したとおり、内容が硬派で乾いた非情な空気がかっこいい小説だ。文章が濃いし
中身がぎっしり詰まっている感じだ。 ガンアクションや敵役との対決はまだ少なくて
下巻でどれだけスパートを駆けてくるか次第というところだな。上巻の時点でムードや
シチュエーション、キャラクターのバックボーンはしっかり作ってあるのでこれは
かなり期待してしまう。

大久保町の決闘―COLLECTOR’S EDITION (ハヤカワ文庫JA)

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Gunning for Nosferatus〈1〉此よりは荒野 (ガガガ文庫)

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微妙に話がズレるけど女ガンマン / 皆殺しのメロディって映画面白そうなので一度
見たいと思ってるんだがレンタルで見かけたことないんだよな。ベティ・ザ・キッドと
あらすじがよーく似たようなとこあるんで興味がある。

女ガンマン / 皆殺しのメロディ [DVD]

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