セルラー
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2005/08/26
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キム・ベイシンガー演じる高校の科学教師ジェシカが何者かに誘拐され、監禁された部屋にあった壊れかけの電話機で外部との接触を試みる。唯一、つながったのが若者ライアンの携帯電話。初めはイタズラ電話だと思っていた彼も、ジェシカの危機に気づき、監禁場所を探し始める。
最近、シチュエーションサスペンス映画を見るのが続いてますが今回はセルラー再鑑賞。これでこの作品見るのは三回目ぐらいですかね。脚本はフォーン・ブースと同じラリー・コーエン。お話を作ってる人が同じだということを意識してみると内容が対になっている感じがいたします。フォーン・ブースは公衆電話をとったばかりに電話ボックスから動けなくなる、で一方セルラーは携帯電話をとったばかりにあちこち動きまわらされる話なわけですよ。公開当時に劇場で見て感想書いたのでそれを引用しますと
行動力はあるが頭が切れるわけでもないライアンが携帯からの情報のみでいかにジェシカを救い出すか?というのがこの映画の面白さ。携帯電話を使ったサスペンスということでジリジリした展開を予想したが冒頭から画面は常に動き止まることを知らずアクションも豊富に疾走する。犯人グループはジェシカの夫と子供にも魔の手を伸ばし、なんとかライアンは先回りをして危険を知らせようとするのだが圏外の場所に行けない、バッテリー切れ、混線などに悩まされる。「絶対に切れない生命線となった携帯電話」が抜群のスリルを生みだしており、身近な携帯電話の機能が徹底的に活用されてるのも見事。そんなややこしい事態ライアンが頑張らんでも警察に任せちまえばいいんでないの?という突っ込みどころもシチュエーション作りをやっており上手く回避している。
といった具合で感心したものですが今回見ても上手いと思いました。ところどころのユーモアも粋だし。それとフォーン・ブースと比較して思うのは脚本の内容に対して演出が的確最小限で見ていて心地良いです。フォーン・ブースは盛り上げようという演出がウザくてノイズ化してたからなあ。ただの軟派野郎に見えたライアンが行動力があって正義感が強いのが見えてくるとかウィリアム・H・メイシー演じるしょぼくれた巡査部長が大活躍をするなど一見頼りなげな人が意外な頑張りを見せるのもまた痛快です。特にウィリアム・H・メイシーは情けない役が多い人なので配役的にも上手い。ところで公開当時に劇場でポスターを見た時にも思いましたがこの映画のパッケージ、なんでこんなエロチック・サスペンスみたいな絵面なんですかね?
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2004/04/02
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