風の忍び六代目小太郎シリーズ

影の剣―風の忍び六代目小太郎 (学研M文庫)

太夫の夢―風の忍び六代目小太郎 (学研M文庫)

風の忍び六代目小太郎　風の掟 (学研Ｍ文庫)

深夜に尖閣流出ビデオを見てしまって変なダメージを受け、無気力になってしまい、
何日か読書が出来んようになってしまった。なんの気構えもなくあんなもん見たら
びっくりするって。騒ぎになると思ってたらほんとに大騒ぎになったしな。
そういう気分でもこのシリーズは面白いので楽しんで読めた。最初の1、2巻は読んで
いたので既刊分の残り三冊をまとめ読み。ライトノベルでは現代を舞台にした
異能バトルものが多いんだから書下ろし文庫時代小説に異能忍者の凄絶な闘いを
描いたものがあっていいのでは？と思っているのになかなか無いんですなー。
剣豪小説も異能バトル的な部分が無くもないけど、もっと奇想が炸裂しているのが
読みたい。そもそも異能バトルの元祖って時代ものの忍法合戦じゃね？
朝鮮妖術師と日本の忍者が対決する話書いてる荒山徹がいるけどハードカバーの方で
活躍してる人だし。
このシリーズは風太郎忍法帖ばりの異能忍者と風魔一族が江戸を舞台に闘う話で、
こういうのが読みたいと思ってるところにどんぴしゃの内容だしクオリティが高く
アクション描写もなかなかの迫力。毎巻ごとに江戸を襲う敵の異能も凝っていて
シリーズとしてもキャラが立っているので巻を追うごとに面白くなる。
最新5巻は急展開があって、今後ひと回り話が大きくなりそうで続刊が楽しみだ。
生きのいい良シリーズだと思います。おすすめ。

風の忍び―六代目小太郎 (学研M文庫)

恋の闇―風の忍び六代目小太郎 (学研M文庫)