マルドゥック・スクランブル〈改訂新版〉
- 作者: 冲方丁
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/09/24
- メディア: 単行本
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この作品が日本SF大賞を受賞したり、面白いという評判は何度も目にしたので
いつかちゃんと全巻読もうとは思っていたんだけど。
で、漫画版は現在2巻まで出ていてこれがまたやたらと出来が良いんだな。
それできっちり再読したいと思ってる矢先にハードカバーで改訂新版が出た。
冒頭立ち読みしたら明らかに文体変わってるし変わり方が好みだったので購入。
今月8日に文庫で別バージョンの完全版が出るけど寺田克也のイラストはそんなに
好きでもないから単行本でよかろう。
- 作者: 大今良時,冲方丁
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/03/17
- メディア: コミック
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- 作者: 大今良時,冲方丁
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/08/17
- メディア: コミック
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近未来SFアクションとしてはディティールが尖りまくっていてむちゃくちゃ
かっこいいし、少女娼婦だったバロットの成長物語で一本筋が通っているのが
もう実に素晴らしい。やはり噂に聞いていた中盤のカジノシーンがこれでもかと
続く上、対するスピナーやディーラーのキャラが立ちまくりで熱くなる。
それまで奪われる側だったバロットが状況を正しく把握して支配していく様は
もう訳の分からない感動。ちょっと勢いで読みすぎて何が起こってるのか
分からんかった部分もあるが、ギャンブル戦の部分だけでも、もう一度
読み直しをしてみるか。読み終えて充足感と虚脱感いっぺんにきた。
来月からアニメ映画公開だな。三部作の第一部だからギャンブルシーンはないと
思うけどあれ、どう映像化すんのかね?原作に忠実にやるらしいけど。
こっちはポシャったOVAの方の予告編。
マルドゥック・スクランブル、通して読んでわかったのは文章、キャラクター、
世界観のイメージの喚起力が素晴らしいことで、映像として表現されたものを
望んでしまいますね。著者が前日譚のマルドゥック・ヴェロシティを書いたのも
必然だったんだろうなと思うし、バロットとウフコックその後のストーリーも
あって然るべきだと思います。特にヴェロシティはこちらも改訂版が出そうで
現行文庫版を読んでいいのやら悩みどころ。