家なき娘 エクトール・マロ

家なき娘〈上〉 (偕成社文庫)

家なき娘〈上〉 (偕成社文庫)

家なき娘〈下〉 (偕成社文庫)

家なき娘〈下〉 (偕成社文庫)

世界名作劇場で放映されたペリーヌ物語の原作。
内容はアニメでもかなり後半の話で成り立っています。
映像化する段階でだいぶ膨らませてたんだな。
エピソードが少ないぶん、とても求心力が強くてテーマが
ダイレクトに伝わってくる。人物や時代背景がたいへん良く描けてますね。
祖父のヴュルフラン氏が造型豊かで素晴らしい。
アニメとは少し別ものだったけど懐かしい場面がちゃんとあったし、
小説として力強い良い作品が読めたことがまず、嬉しい。
それと原作はペリーヌの出生や行動の目的は伏せられている構成。
アニメ未見の方は本から読んだほうがネタバレ的にはお得かと思います。