とある飛空士への恋歌 5
- 作者: 犬村小六,森沢晴行
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/01/18
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 171回
- この商品を含むブログ (58件) を見る
王道スカイ・オペラ、堂々完結!イスラとの休戦交渉の座に就いた空の一族の要求は、風呼びの少女ニナ・ヴィエントの身柄だった。イグナシオの取りなしにより機会を得たカルエルは、出立の日、想いの丈を彼女にぶつける。「このまま逃げよう、クレア。ふたりで。空の果てまで――」かつての力を取り戻し、愛すべき人を救った風呼びの少女。革命によりすべてを失い、追放劇の果てにかけがえのない生を得た元皇子。ふたりの選ぶ道、未来は……!? そしてイスラは「空の果て」にたどり着く。すべての謎が解き明かされる! 超弩級スカイ・オペラ「恋歌」、感動のフィナーレ!!
最終巻にして一冊まるごと壮大なエピローグとでもいうべき内容。
前巻でクライマックスシーンは盛り上げるだけ盛り上げてくれたことだし5巻で派手な
見せ場はなくとも丁寧に物語が畳まれていく様は堂々たるフィナーレで見事な完結を
迎えた。できれば4巻を読んだ興奮が残ったまま5巻を読めたらいい具合に熱気が冷めて
もっと余韻に浸れたとは思うが、まあ仕方がない。ここは物語が綺麗な着地を決めた
ことを素直に喜ぼう。全5巻過不足なく濃密でたいへん面白かった。カルエルと
クレアの恋物語だけではなくサブキャラ一人一人が活き活きとしてともに果てしない
蒼穹を冒険してきたような気持ちだ。あえて語らない部分の選択が実に素晴らしく
ロマンと余韻を深いものにしている。
- 作者: 犬村小六,森沢晴行
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/02/20
- メディア: 文庫
- 購入: 59人 クリック: 1,482回
- この商品を含むブログ (441件) を見る
読むというのもアリなんじゃないかな。
- 作者: 犬村小六,赤星健次
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/09/19
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 129回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
の続きが読みたい。いろいろ事情はあるとは思うんですが。
なんにせよ次回作に期待しております。