ネバーランド

ネバーランド [DVD]

劇作家ジェームズ・バリが、未亡人シルヴィアとの出会いをきっかけに、名作「ピーター・パン」を書き上げるまでを描く感動作。1903年のロンドン。新作の芳しくない劇評や、妻とのぎくしゃくした関係に悩むバリは、シルヴィアと4人の息子たちとの交流に安らぎや生きる喜びを覚えていた。父の死を心の傷としている三男のピーターに書くことのすばらしさを伝え、病気を抱えたシルヴィアを気遣うバリ。やがて舞台「ピーター・パン」は初日を迎えるが…。

本年度一本目の映画鑑賞。
昨年の正月はビッグ・フィッシュ。今年はネバーランドで年始の深夜にテレビ放映で
初夢気分になれる作品が見れたのがたいへん嬉しく思います。
いくらでもドラマチックに、お涙頂戴にできる素材を抑制の効いた実直な演出で見せる
つくりが素敵で、こうでないと最後に幻のネバーランドが現実に現れるあのラストの
感動は嘘くさーいものになっていたでしょう。子供たちがバリとの交流で成長していく
のに対してバリ自身が人としてどこか大人に成りきれないのが切ないです。
よく考えたらピーター・パンの話はあんまり詳しくないので近々読むなり見るなりして
みましょう。予備知識なくても素朴な感動があって良い映画でありました。

ビッグ・フィッシュ コレクターズ・エディション [DVD]