7月の読んだ本 まとめ

2016年7月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:3500ページ
ナイス数:3066ナイス

木根さんの1人でキネマ 2 (ヤングアニマルコミックス)木根さんの1人でキネマ 2 (ヤングアニマルコミックス)感想
9本目が業界批判としてなかなか痛快だった。他の話も一話一話は面白いんだが、コミックスでまとめて読むと、マニアの勝手さが浮き彫りになるとこもある。前巻でバック・トゥ・ザ・フューチャー押ししまくった癖に自分はジブリ押しされると嫌だ、とか。いや、そういう気持ちもわかるんだけれども同族嫌悪的に苛ついてしまうんかな?でもマイノリティーでいることに慣れちゃうと、こういう拗らせ方しちゃうし。と、こんな感じで映画以外のこともいろいろ考えちゃうね。
読了日:7月28日 著者:アサイ
世界最後の魔境 群馬県から来た少女GX (VG文庫)世界最後の魔境 群馬県から来た少女GX (VG文庫)感想
面白いとか内容がどうとかよりも、このフリーダムな空気感に浸っているのが楽しいというか。狙ったとような投げやりさが、やけっぱちに近い勢いで繰り出されて読んでる方も妙なテンションになる。あと前作の評判に対する悔しさがにじみ出ているというよりは丸出しなのが可笑しい。作中宣伝してたスマホアプリもやってみようと思ってるし、妹戦記デバイシスも読んでみる気なので、これも思い出した頃にでも続編が出たらちょっと嬉しいかも。
読了日:7月28日 著者:日下一郎
緋色の聖女に接吻を-白き翼の悪魔- (ルルル文庫)緋色の聖女に接吻を-白き翼の悪魔- (ルルル文庫)感想
ダークでインモラルな空気感があってなかなか良かった。これで内容を肉付けしまくって分厚いものを読まされたりしたら、そうとうに好みの作品になりそう。かといってこれで不満というわけではなく、むしろ回想場面を小刻みに挟み込んでコンパクトに語り、ちゃんと感情移入させるテクニックが上手い。予想を裏切る展開もあったことだし最終的な悪役像も恐ろしい。どの登場人物にも主人公と対になる部分があるというのが巧みな配置。
読了日:7月26日 著者:葵木あんね
木根さんの1人でキネマ 1 (ジェッツコミックス)木根さんの1人でキネマ 1 (ジェッツコミックス)感想
漫画としてもシネマエッセイ的にも面白い。木根さんの拗らせっぷりというか、映画に限らずなんらかのマニアやオタクというものはややこしく。とはいえこれを人事として笑えるものではなく私の中にも大いにあるものだから困ったもんだ。こだわりが強すぎるのに映画友達欲しいというのも勝手なんだが、かといって先に友達付き合いがあってその延長で空気読んで引かれない映画を選んで見るってのもなんか違うんだわ。
読了日:7月26日 著者:アサイ
女が、さむらい  鯨を一太刀 (角川文庫)女が、さむらい 鯨を一太刀 (角川文庫)感想
表紙イラストが1巻と対照的な絵面なので、展開的にもこうなるか?と思いきやそうでもなかった。名刀が持ち込まれて、それにまつわる怪事件を主役コンビが解決する。このフォーマットをきちんと固めたというところか。そのぶん今回はチャンバラ場面がほとんどなくてその意味では寂しい。しかし終盤、一気に「転」な展開が入ってきて、引いて終ったので型を繰り返すお話にはならなさそう。せっかくの女剣士が主人公のお話だし、次巻以降は剣の激闘も読みたいですな。
読了日:7月16日 著者:風野真知雄
双亡亭壊すべし 1 (少年サンデーコミックス)双亡亭壊すべし 1 (少年サンデーコミックス)感想
これまでの藤田少年漫画とは、かなり異なる仕様での幕開け。もともと藤田和日郎作品は怪奇ホラーなテイストが強いのではあるが、今回は味付けどころか前面に押し出している。なので初巻からぞわっ!とくる瞬間にだらけ。また人外を描く画力が相変わらずの凄さ。登場人物は謎だらけながらも勢い良く躍動。しかし、今のところはプロローグといったところか。双亡亭という無敵の怪異を描いて次巻からが本題ぽい。お化け屋敷ものになるのはわかるし、タイトル通り「双亡亭壊す」が最終目的なようなので短期決戦タイプの作品か?いずれにせよ次巻待ち。
読了日:7月14日 著者:藤田和日郎
沙漠の国の物語―楽園の種子 (ルルル文庫)沙漠の国の物語―楽園の種子 (ルルル文庫)感想
単純に少女小説を期待し読み始めたら、ファンタジーとして設定や世界観が練り込んで作られていて驚いた。内容にしっかりしたテーマがある。なのに物語が、人物が弾んでないのが大問題。生真面目すぎる文章に場面転換のキレの悪さ会話のセンスがイマイチなどといった点が壁になり、読んでいてあまり楽しくない。ストーリーもドラマもちゃんとあるのに、語り口で損してるタイプの作品。まあこの時点で著者はデビューしたての新人だし、この後の成長込みの大賞受賞作ではあったんだろうな。世界観には魅力あったので洗練を期待していずれ続刊を読もう。
読了日:7月14日 著者:倉吹ともえ
南総里見八犬伝(二) 呪いとの戦い (講談社青い鳥文庫)南総里見八犬伝(二) 呪いとの戦い (講談社青い鳥文庫)感想
いよいよエピソードがあれやこれやと、どんどん展開。整理して語られるのと文章に簡易ながらも安定したリズムがあるおかげで、忙しなさや説明不足を感じることもなく。少年漫画のコミックスを繰るがごとく軽快さ。イラストレーションとの相乗効果がライトノベル的で、特に女装男子キャラの犬坂毛野はかなり萌えた。古風さを出すという方向ではなく、現代的リフレッシュを狙ったリライトといった感じか。それもかなり上手くいってると思います。気になるのは次巻で完結ということ。いまのところ風呂敷広げっぱなしなのであと一冊でいかにまとまるか?
読了日:7月11日 著者:時海結以,亜沙美
さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポさびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ感想
私は男性だしレズ風俗に行くこともありえないけれど、たいへん共感できる内容で面白かった。というかタイトルで興味本位で読んでみたら著者の心の遍歴メインの内容。よくある女性が自分の性体験を赤裸々に自慢気に語る本ではない。赤裸々に描かれるのはあくまでみ精神的なもので、微妙なニュアンスが適確に伝わってきて感心もするし、頭でも理解できる。過去の余裕のない自分を、現在の著者が冷静に観察して描いてる点に不思議な安心があった。絵といい、語り口といい洗練されてますね。これは著者の心がいろいろと整理されてるからでしょうなー。
読了日:7月9日 著者:永田カビ
虹のつばさ (講談社ノベルス)虹のつばさ (講談社ノベルス)感想
古風な児童文学的冒険活劇。設定やシチュエーションの作り込みが素晴らしく、ヒーローと少年と美少女が縦横無尽に活躍。前半のサイレント映画風のコミカルな活劇、後半の航空戦とメリハリが効いている。陰謀とロマンに満ちていてサービス満点。なのに、満腹感に欠ける。大時代な文体はレトロな気分が出て良いのだが、語り口のくどさ鈍重さがスピード感を殺していて、もどかしい。それで展開に新規さが無いからダレてしまう。赤城作品古めの定番料理出してくれるのは嬉しいんだけど、調理法がスマートじゃないのでまあまあ止まりになりがちだなあ。
読了日:7月9日 著者:赤城毅
アップフェルラント物語 (KCデラックス)アップフェルラント物語 (KCデラックス)感想
原作は読んでいるけれどほとんど忘れちゃってるので、こんなに趣向を盛り込んだ作品だったのか!と感心。前半のシンプルな追いつ追われつの活劇パートは、ドキドキハラハラしながらも絵の柔らかさ可愛さがあって、おおらかさが漂う。惜しむらくは、後半風呂敷が広がっていく展開になるにつれ慌ただしくなりテンポが崩れてしまうこと。紙幅に余裕があればより完成度の高いコミカライズになったと思うので、そこは残念。しかしその点を割り引いても、一冊で盛り沢山のジュブナイル冒険活劇として楽しめるしよくまとまっている。原作も読み返そう。
読了日:7月7日 著者:ふくやまけいこ
鉄の処女(アイアンバージン)JUN (St comics)鉄の処女(アイアンバージン)JUN (St comics)感想
表題作は怪力マッチョ美少女萌え漫画。途中、不動明飛鳥了が出てくるけど内容がデビルマンに寄るわけでもなく、サービス的出演。そのかわり内容が膨らむ前に打ち切り的に終っちゃうけどね。石川賢との共作の「UFOから来た少年ムー」もいまいち不発。こういうサイキックSF漫画って永井豪石川賢両者凄まじい傑作が他にあるしなー。
読了日:7月4日 著者:永井豪
Yaiba (Vol.4) (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉)Yaiba (Vol.4) (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉)感想
だんだんと道中もの伝奇ロマンになってきた。コメディー色が強いのでドキドキハラハラはせんのだが、このまったりほのぼの感がこの漫画の味なのかもな。
読了日:7月4日 著者:青山剛昌
伊達政宗 (SPコミックス)伊達政宗 (SPコミックス)感想
近年、永井豪が描いてる時代歴史ものは、けっこう手堅い。全盛期の伝奇SF作品群に溢れていた、パッションやインパクトを求めるのはさすがに無理。けれどもベテラン芸で伸び伸びと、描きたものを描いてる様には開放感があった。で、一冊のコミックスであるからどうしてもダイジェスト的内容ではある。が、青年期正宗の人格的変貌に絞ってドラマを作っているし、テンポ良く勢いのある展開。ちゃんとテーマも、永井豪らしい作品になってますね。
読了日:7月4日 著者:永井豪,ダイナミック・プロ
新潮文庫の100冊2016新潮文庫の100冊2016感想
既読18冊。この冊子自体が読み物として素直に楽しめるようになっていて、良いですなー。前のYonda?CLUBみたいに、キュンタでもっと積極的にグッズ展開してほしい。
読了日:7月2日 著者:
ナツイチ 世界をつくろうナツイチ 世界をつくろう感想
なんと既読3冊しかなかった。集英社文庫それなりに読んでるけど、この冊子で扱ってるのはあまり読んでない。
読了日:7月2日 著者:集英社文庫
カドフェス 発見!角川文庫 2016カドフェス 発見!角川文庫 2016感想
既読19冊でわりと読んでた。気分次第で対象本買ってブックカバー貰おうっっと。
読了日:7月1日 著者:

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