2月の読んだ本 まとめ

2016年2月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:880ページ
ナイス数:2080ナイス

女賞金稼ぎ 紅雀 閃刃篇女賞金稼ぎ 紅雀 閃刃篇感想
これはこれで面白いんだけれど、前巻が良すぎたのでものすごく物足りない。各エピソードも内容はいいのに駆け足に展開するのであらすじを読まされてる気がしちゃうし、情感や余韻に欠ける。この巻である程度の決着をつけようとする意図も見えすぎ。前巻のように趣向と描写をきっちり重ねて巻数に余裕を見て展開すれば、著者に力量があるのは間違いないので好シリーズになったろうに。
読了日:2月29日 著者:
兵馬地獄旅 1 (SPコミックス)兵馬地獄旅 1 (SPコミックス)感想
いきなりなんの説明もなく、追いつ追われつの忍者活劇から始まる。非情さすらなく、乾いて枯れた情感の無さが徹底してクール。後から主人公が追われる理由が明かされる構成は内容に入りやすく、描写が簡潔簡素でわかりやすい。このへんは横山光輝ならではの美点ではあるが、おそらくは掲載誌の関係でエロティシズムを盛っているのがちょいマイナス。出てくる女性キャラ立ってないし皆同じ顔だし、濡れ場を描いても絵に照れとぎこちなさがあって色気なんてあったもんじゃない。不得意な要素を無理矢理描いてる感強し。それ以外は面白いので次巻へ。
読了日:2月23日 著者:横山光輝
花天新選組―君よいつの日か会おう花天新選組―君よいつの日か会おう感想
月下花伝の続編であり、テーマが裏返っていて対照的にもなっている作品。月下花伝が現代の少女が過去を垣間見ながら現代を生きる話ならば、花天新選組は現代の少女が過去の時代にタイムスリップしながらも、懸命に「現在」として生きるお話。今回は新選組ががっつり描かれている点でも面白い。序盤はいかにもな少女小説らしさがあって楽しいが、後半筆致がドキュメンタリックになったり大胆な省略で描かれたりするので、異様な迫力や無常観が漂う。ちょっと宙ぶらりん感もあるのでもう一冊、テーマ的にさらに踏み込んだ続編があると嬉しいところ。
読了日:2月8日 著者:越水利江子
月刊少女野崎くん アンソロジー (ガンガンコミックスONLINE)月刊少女野崎くん アンソロジー (ガンガンコミックスONLINE)感想
漫画としてはやはり冒頭の本家本元の椿いづみが描く、王様ゲームの話が一番面白い。でも他作家による各作品も原作の勘所やキャラクターをよく把握していてけっこう読ませる。結果的に統一感あるアンソロジーになってますねー。カラーページの山内泰延の絵は、まるで千代ちゃんが野崎くんをボコりそうな暴力臭を感じてしまい笑った。
読了日:2月7日 著者:
Go!プリンセスプリキュア(2) プリキュアコレクション (ワイドKC なかよし)Go!プリンセスプリキュア(2) プリキュアコレクション (ワイドKC なかよし)感想
ついこの間、TVシリーズの最終回を見た余韻補正が入っているとは自覚しながらもやはりたいへん楽しかった。上北ふたごプリキュアコミカライズを読むたび言っているが今回も絵が美麗かつゴージャス。各エピソードTVの補完として面白いし、アニメ以上に百合百合してね?細かいサービスも行き届いている。ちょっと気になるのは変身、戦闘シーンが無く日常メインなので、TVアニメ視聴前程度が高くなっちゃってることかな。次の魔法つかいプリキュア!の放映も楽しみだし、上北版の漫画で読めることも今から期待しております。
読了日:2月6日 著者:上北ふたご
ヲタクに恋は難しい (1)ヲタクに恋は難しい (1)感想
タイトルには恋は難しいとあるが読んでみると、ヲタク同士の恋愛はややこしい面倒くさいといった内容。著者は絵は上手いけれど漫画が上手いわけではなく、読み心地がちょっとぎこちない。また女性的な視点や価値観から描かれがちなので、共感しにくい部分もちょいとある。でも変にリアルさを求めるより、オタネタ込みの緩いラブコメと考えればけっこう楽しかったです。ある種のファンタジーという割り切り前提という点ではBLに近い感覚。あとオタクはまったく悪いことではないけど、このぐらいコソコソやる加減が一番楽しそうではありますな。
読了日:2月5日 著者:ふじた
プラチナエンド 1 (ジャンプコミックス)プラチナエンド 1 (ジャンプコミックス)感想
いきなりむちゃくちゃ面白い!小畑健の絵の美麗さは相変わらずだし、展開が予想の三歩越えて驚かせるのでひたすら引っ張られる。デスノートを連想させる部分が多々あるが、表現がより過激になっていたり主人公が善意の人であるなどちゃんと別のテイストになっている。最後の最後でもびっくりさせられるしここからどう展開するやらまったく読めないが今すぐにでも次巻があるなら買いに走りたいぐらい。
読了日:2月4日 著者:小畑健

読書メーター