10月の読んだ本 まとめ

2015年10月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:5834ページ
ナイス数:3461ナイス

ラーメン発見伝 26 (ビッグコミックス)ラーメン発見伝 26 (ビッグコミックス)感想
宿敵・芹沢と藤本のまさに全人生を掛けた対決をえて、見事大団円。最終的に師弟的な関係に着地するのも、求道漫画としての必然で大いに納得。ひたすらラーメンだけのお話ではあったが、凄まじい普遍性で示唆に富む内容だった。このラストを持ってしても、一人のラーメンマニアがプロのラーメン屋の一歩を踏み出したのみ。これだけ漫画でラーメン語っても終わりはないということか。読者としても続編的な「らーめん才遊記」を読んでいこうと思っているので楽しみは尽きない。
読了日:10月31日 著者:久部緑郎
ラーメン発見伝 25 (ビッグコミックス)ラーメン発見伝 25 (ビッグコミックス)感想
前半のラーメンから人生を描く人情ドラマも良かったが、後半はいよいよ追い込みをかけてきた。次の最終巻に期待。
読了日:10月31日 著者:久部緑郎
ラーメン発見伝 24 (ビッグコミックス)ラーメン発見伝 24 (ビッグコミックス)感想
味のこだわりよりスピードや臨機応変さを競う対決が出てきて、まだまだ奥が深い。
読了日:10月31日 著者:久部緑郎
ラーメン発見伝 23 (ビッグコミックス)ラーメン発見伝 23 (ビッグコミックス)感想
各エピソードは面白いがちょい小休止してる気もした。残り3巻での盛り上がりに期待。
読了日:10月31日 著者:久部緑郎,河合単
ラーメン発見伝 22 (ビッグコミックス)ラーメン発見伝 22 (ビッグコミックス)感想
芹沢と気後れしない女の子の組み合わせは、後のらーめん才遊記の原型的なものでもあるな。ハゲハゲ連呼されて鼻白む芹沢が可笑しい。対決エピソードも白熱。
読了日:10月31日 著者:久部緑郎,河合単
ラーメン発見伝 21 (ビッグコミックス)ラーメン発見伝 21 (ビッグコミックス)感想
しばし主人公と休戦状態だった芹沢がいよいよ牙をむいてきた。こうなると期待は高まるし、商売ってのはなんぞや?も考えさせられる。
読了日:10月31日 著者:久部緑郎
ラーメン発見伝 20 (ビッグコミックス)ラーメン発見伝 20 (ビッグコミックス)感想
取材拒否の店をどう取材するか?の方法があまりにシンプルで不意を突かれた。なるほどねー。
読了日:10月31日 著者:久部緑郎
ラーメン発見伝 19 (ビッグコミックス)ラーメン発見伝 19 (ビッグコミックス)感想
この巻はプロフェッショナルとはなんぞや?的テーマが多くて考えさせられた。こういう内容の時には特に光り輝きますなこの漫画。
読了日:10月31日 著者:久部緑郎
ラーメン発見伝 18 (ビッグコミックス)ラーメン発見伝 18 (ビッグコミックス)感想
テーマパーク運営ってのは良く知らない世界で興味深い。八百長を受けてもラーメンに対する挟持は捨てない芹沢など今回も読みどころ多し。
読了日:10月31日 著者:久部緑郎
ラーメン発見伝 17 (ビッグコミックス)ラーメン発見伝 17 (ビッグコミックス)感想
「下町人情ドラマの舞台裏は、実はホラー」ってフレーズがいいね。こういうこと言うから芹沢ってキャラはたまらない。久々にラーメン発見伝読んだけど、情報量多いのにあっという間に読めちゃうね。
読了日:10月31日 著者:久部緑郎
花とアリス殺人事件 (ビッグコミックス)花とアリス殺人事件 (ビッグコミックス)感想
映画の「花とアリス」は鑑賞済。でアニメ映画の「花とアリス殺人事件」は未見。でもそういうことは一切置いといて一冊の漫画として面白かった。肝心の殺人事件より不思議なことが起こってたりするのに、緩やかな日常が流れていく奇妙な感覚が良いです。リアルからちょっと浮遊しているのが気持ちいい。ラストの後味もいい。映画の方は観ていないのではっきりとはいえないけど、このへんは漫画家さんのセンスでしょうね。ということで近々映画の方も見てみましょう。乙一の小説版も気になるなあ。
読了日:10月31日 著者:
超高速!参勤交代 老中の逆襲 (らくらく本)超高速!参勤交代 老中の逆襲 (らくらく本)感想
前作の流れや登場人物を引き継ぎながら、上手く続きのお話を作ってあって、良く出来たパート2映画を観るかのごときワクワク感。人物は前作よりも生き生きしてるし、剣戟場面も増えて見せ場もパワーアップ。テンポ良く退屈しないしこれは痛快。前作と併せて読むと正続編というより前後編といった構成になってますな。文章がかっちりしてきたのにスピーディーさは失ってないという理想のバランス。土橋氏とは今後も小説家としても脚本家としてもお付き合いしていきたい。現在製作中の映画が良く出来たパート2映画になることにも期待しております。
読了日:10月30日 著者:土橋章宏
超高速!参勤交代 (らくらく本)超高速!参勤交代 (らくらく本)感想
映画版の方は観た上で読んだ。大筋は同じでも細かい所でエピソードが違っていたり、登場人物の掘り下げがしてあって小説版ならではの面白みがある。また映画は映像と役者あっての見せ場を作っていたわけで結果的には二度楽しめたってことか。もうちょっと文章に重みやユーモアがほしいが軽快かつスピーディーに読める点は買い。これだけ趣向を盛り込むサービス精神が嬉しいし、逆境に放り込まれた者たちが大反撃を食らわせる展開は気持ちいい。勧善懲悪ってのはやり切れば王道で痛快だね。続編があるのでそっちいってみます。
読了日:10月28日 著者:土橋章宏
勝手に! 文庫解説 (集英社文庫)勝手に! 文庫解説 (集英社文庫)感想
惚れ込んだ本の書評集なので熱量が凄い。元の本を書いた著者以上に作品愛がある。私が読んだ作品も扱っているのでうんうんとも思うし、時になんもそこまで、とも感じる。単純に書評本として内容が濃いし良い本と思います。とにかくマーク・グリーニー作品がとりあえず読みたくなりました。
読了日:10月27日 著者:北上次郎
勇者と勇者と勇者と勇者 (ガガガ文庫)勇者と勇者と勇者と勇者 (ガガガ文庫)感想
ちょっと前に同じガガガ文庫で出た田中ロミオの「犬と冒険のファンタジー」と趣向がよく似ている。だだし、あちらが苦渋に満ちた味わいならば、こちらは徹底して陽性のコメディー。構成がしっかりして安定感あり。各登場人物も立っている。川岸殴魚作品としては語り口を三人称にしたためか軽妙さに欠けるのと、小ネタとギャグが散発的で笑いという面では弱いかな?でも初巻ということでセットアップに集中している気もする。固めるところは固めていると思うので次巻以降炸裂することに期待。
読了日:10月27日 著者:川岸殴魚
罪×10(4)(完) (ガンガンコミックスONLINE)罪×10(4)(完) (ガンガンコミックスONLINE)感想
これまで読んだ中でベストの面白さの巻。それだけに終わってしまうのは惜しいなあ。張り込み編が普通に人情話としていい話なのが逆に可笑しい。雪乃ちゃんのアイドル話ももっとやって欲しかった。この人の漫画特有の、悪人面のおっさんが女の子に中学生レベルの嫌がらせする展開って、アホらしいけど大好きでしたね。次回作お待ちしております。
読了日:10月23日 著者:山内泰延
デストロ246 6 (サンデーGXコミックス)デストロ246 6 (サンデーGXコミックス)感想
この巻はアクションシーンだけとっても前巻からの続きの駐車場の対決、エレベーター内での三つ巴などナイフバトルがふんだんに見れてスッキリ。喫茶店でのガン飛ばし合いも相変わらずだが、ヒリヒリして面白い。それぞれの立場や人間関係に変化が見られドラマ的にも今後が楽しみ。
読了日:10月20日 著者:高橋慶太郎
ジョニー&ルー 掟破りの男たち (ハーパーBOOKS)ジョニー&ルー 掟破りの男たち (ハーパーBOOKS)感想
タイトルと表紙からポップな犯罪小説?と思って手を出してみたら、トンデモ系謀略活劇だった。それは別にいいんだけどこれは趣向の盛り込み過ぎ。書き手のサービス精神はわかるが、なんぼなんでも胃もたれする。あと盛るわりには各素材が熟成されてないと思うし、語り口を変に凝ったせいでなんかもどかしい。陽性な雰囲気があってパワフルなのは買えるが。このへんの荒削りさが洗練されてくると化ける作家かも。
読了日:10月8日 著者:ジャックソレン
独創短編シリーズ (2) 野崎まど劇場(笑) (電撃文庫)独創短編シリーズ (2) 野崎まど劇場(笑) (電撃文庫)感想
独創短編シリーズ2作目。一見ただ悪ノリしてるだけにみえるけど、野崎まどの作風の幅が各編をきっちり支えてますな。前半が特に面白い作品が集中しているのでちょっと尻つぼみな印象を受けてしまった。また粒の揃いようでも前作の方が良かったかな?でも試みとしては十分楽しかったのでまた続編が出るようであればきっと読むと思う。
読了日:10月8日 著者:野崎まど
レインツリーの国 (新潮文庫)レインツリーの国 (新潮文庫)感想
本から男女の出会いが始まって深まっていく、ってツカミからやられちゃうなあ。かなりメールのやりとりの描写が多いのでネット恋愛小説としてもよく出来ているし、一種のディスカッション小説としても読める。特にディスカッション的な部分は有川浩の作風が炸裂していて引き込まれる。この本、映画化だけどディスカッションの部分は映像化がかなり難しいかと。ところでモチーフになっている妖精作戦ってシリーズ一作目しか読んでないが、これをきっかけに全部読んでみるかな。
読了日:10月6日 著者:有川浩
一鬼夜行 (ポプラ文庫ピュアフル)一鬼夜行 (ポプラ文庫ピュアフル)感想
買ってから長らく放置してたけど読んでみたらなかなか面白い。妖怪小説として楽しいし、主人公コンビのキャラは立ってるし、連作長編的な仕立てが読みやすい。でもって各話の趣向も凝ってる。文章をもうちょっとあっさり気味にして行間を読ませてもいいんじゃないか?とは思うもののデビュー作でこれなら上出来かと。これ一冊で綺麗にまとまって終わるのも好感。でもなにやら物足りないのは、喜蔵と小春の掛け合いをもっと読んでいたいってことかな。次でどう再起動するのかわからないが、なるべくしてシリーズ化された作品なんだなあ、と納得。
読了日:10月3日 著者:小松エメル
夏目友人帳 (2) (花とゆめCOMICS (2969))夏目友人帳 (2) (花とゆめCOMICS (2969))感想
1巻は作品の魅力がよくわからなかったけれど、2巻に入ってからはかなり面白い。画面も見易くなってきたし、内容が整理されていると素直に情動にくる。エピソード一つ一つはあっさりしているのに何か心に引っ掛かるものが残っていく。孤独感と切なさ、暖かみが入り混じって程よく気持ちが上下する。この現実からほんのちょっと浮遊する読後感は気持ちが良い。
読了日:10月1日 著者:緑川ゆき
ボーパルバニー (ガガガ文庫)ボーパルバニー (ガガガ文庫)感想
ライトノベル的萌えは表紙だけ。バニーガールが殺しにくる、というぶっとび設定も読んでみれば妙なリアリティーがある。暴力や殺戮があっても誰一人共感できる人物がいないので高揚しない。素っ気なくも的確な文章にも神経を逆なでする尖りがある。あえて読者を突き放すような作風はまるで翻訳もののパルプ・ノワールを読んでいるかのよう。こうザラッとした味わいの作品の受け皿がライトノベルってのも面白い。こういうとこが好きだぜガガガ文庫。漂う虚無感はやるせないながらも嫌ではなく、遅ればせながら江波作品読んでいってみよう。
読了日:10月1日 著者:江波光則
夏目友人帳 (1) (花とゆめCOMICS (2842))夏目友人帳 (1) (花とゆめCOMICS (2842))感想
まだ初巻なので作品の面白さがまだつかみきれない。ただ話数を追うごとに良くなるので期待があるし、さらに巻数を追っていきたい。独特のやんわりしてハッキリしないしない描線は、妖かしを描くのに合っているようで不思議な浮遊感がある。ところで基本設定は藤田和日郎の妖怪漫画「うしおととら」に似通ったところがあるんだけども展開も雰囲気もぜんぜん違うし、やっぱり少女漫画ならではの味わいがありますな。
読了日:10月1日 著者:緑川ゆき

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