8月の観たDVD まとめ

8月の鑑賞メーター
観たビデオの数:4本
観た鑑賞時間:434分

子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる [DVD]子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる [DVD]
90分ほどの尺に盛りだくさんではあるが、別の見方をすれば連載漫画を一本の映画にする苦しさがはっきり出ちゃっている。素材との相性は映画より連続ドラマという枠が合っていたようで、後の萬屋錦之介版の方がスタンダードになるのもわかる。殺陣の迫力スピードは素晴らしいものの、手足が千切れたり血ドバーの悪趣味すぎる残虐描写にはもはや笑ってしまう。まあこのへん見世物と割り切ってしまえば楽しいけれど。伊藤雄之助の柳生烈堂はミスキャストな気がする。
鑑賞日:08月31日 監督:三隅研次
闇の狩人 前・後篇 [DVD]闇の狩人 前・後篇 [DVD]
いぶし銀の仕上がり。池波正太郎の原作を読んだ直後に見ても、もの足りなさや不満感がない。むしろ原作の冗長な部分を整理してるし、改変箇所が的確かつ巧みで納得感が強い。その上で適材適所の配役、陰影のある画面にも格調を感じ堪能できた3時間。このクオリティーの時代劇ドラマがコンスタントにもっと見られる状況がくれば、いいんだけどなあ。
鑑賞日:08月16日 監督:石原興
ひとり狼 [DVD]ひとり狼 [DVD]
シンプルなストーリー、様式美、市川雷蔵の放つニヒリズム。尺も短く、引き締まった内容。めったやたらに手堅く文句の付けようなし。回想形式で第三者の口から主人公象が語られるのも、いい具合にハードボイルドな味。過去に一度見ているが画質の悪い録画ビデオだったので、クリアな画面で観直す値打ちがあった。特に最後の立ち回りは見応えあり。
鑑賞日:08月16日 監督:池広一夫
進撃の巨人 ATTACK ON TITAN進撃の巨人 ATTACK ON TITAN
序盤の蹂躙殺戮シーンは圧巻。残酷表現も攻めているし、災害を連想させるパワフルな描写。立体機動はぎごちないなれどまあ許容範囲。後半の巨人対巨人の闘いなど特撮的な見所は多々ある。が、役者の存在感、演技的な面での説得力がない。兵舎で普通に兵士が喋ってるような場面が特に悪い。起承転結の結の部分だけ見せているドラマ展開で、誰の言動行動も唐突に感じ、感情移入を削がれる。宗教的哲学的暗喩を入れるのはわかるがいかにもメタファーですよ、と画面で見せたり正直ダサい。役者やドラマで魅せられない樋口監督の欠点がまたでた。うーん。
鑑賞日:08月04日 監督:樋口真嗣

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