7月の観たDVD まとめ

7月の鑑賞メーター
観たビデオの数:3本
観た鑑賞時間:640分

ヒックとドラゴン2 2枚組ブルーレイ&DVD(初回生産限定) [Blu-ray]ヒックとドラゴン2 2枚組ブルーレイ&DVD(初回生産限定) [Blu-ray]
志の高さが伝わるパート2。同じことを繰り返せば良かろう、みたいな姿勢がまったくない。物語とテーマがより深くなっている。特に「ドラゴンを飼い慣らしてペットにしてしまえばそれでいい」に見えかねない第一作に対するアンチテーゼ的回答が出されるのは実に良い。一方で作品から軽快さ痛快さが目減りして必要以上に重く感じてしまう。またストーリーラインの強引さ、人物の弾んでなさも悪目立ちする。といってもこれは完成度高すぎる一作目と比べてのこと。やはりこれは劇場で見るべきクオリティー。三作目の持っていき方で評価も変動しそう。
鑑賞日:07月31日 監督:ディーン・デュボア
薄桜記 [DVD]薄桜記 [DVD]
先にBS時代劇ドラマ版を見てしまったのもあるが、エピソードがぽんぽんすっ飛ばされて進んでいくので深みのないダイジェストみたいに思える。また台詞の聞き取りにくさには難儀した。勝新太郎は見せ場が少ないので殺陣は素晴らしくとも平凡な印象。一方、市川雷蔵の存在感は見事で、最後の雪の中の決闘もリアルではないものの独特の美意識を感じた。しかしヒロインがどうにもミスキャストとしか思えず、ゆえに悲劇的なラストの感慨もイマイチしっくりこない。光るものはたくさん有るものの、味のある昔の映画止まり。
鑑賞日:07月25日 監督:森一生
NHK DVD 薄桜記 DVD-BOXNHK DVD 薄桜記 DVD-BOX
前半は地味で起伏のない話ではあるが場面場面の丁寧さ、台詞の美しさ、配役の妙で実に味わい深い。時代と運命に翻弄されつつも己を律し続ける主人公に目を離せない。また陽気で一本気な堀部安兵衛との対比が見事で、人生の不思議さ理不尽さにすら思いを馳せる。後半、忠臣蔵が絡んでくると猛烈にドラマチックになり、こちらの価値観すら激しく揺らす。もの悲しくも苦渋に満ちた物語ではあるが後味の悪さがまったく無い。作品に漂う静謐さ、折り目正しさが気持ち良く残る。
鑑賞日:07月25日 監督:

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