8月の読んだ本 まとめ

2014年8月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2121ページ
ナイス数:2314ナイス

ナツイチ 2014ナツイチ 2014感想
こちらは既読5冊と少ないがそれなりに集英社文庫は読んでいるんだがなあ。この冊子で扱うタイプの本は読んでいないということか。表紙が佐藤健なのは良いとしてあまりに映画のるろうに剣心のスチール挿入してくるのは場違いな感じ。元が小説というならまだしもあれ原作が漫画だしねえ。
読了日:8月24日 著者:集英社文庫
鬼役〈1〉 (光文社時代小説文庫)鬼役〈1〉 (光文社時代小説文庫)感想
思いきった勧善懲悪寄りのチャンバラもの。ぶっちゃけ必殺仕事人のバリエーションだが表向きの役職が毒味役というのも興味深い。各話趣向を凝らしてあり、かなり劇画チックな剣戟場面などあって退屈しないが登場人物の造形が浅いのが難点。特に主人公にシリーズとして付き合いたいほどの愛着が湧いてこないのが弱い。作品の雰囲気が硬派なのは良いが多少なりとも彩り的なユーモアがあって欲しいところ。巻数を重ねれば味わいが出てくるかもしれないので次巻を読んでみる。
読了日:8月21日 著者:坂岡真
カドフェス 2014 発見! 角川文庫の夏カドフェス 2014 発見! 角川文庫の夏感想
こちらは既読16冊。心なしかラインアップが新潮文庫の100冊より硬派になっている気がする。
読了日:8月20日 著者:角川文庫
新潮文庫の100冊 2014新潮文庫の100冊 2014感想
100冊中、21冊が既読だった。しかし夏のフェアという意味ではあまりの暑苦しさになかなか本が読めないので気持ちが乗らないなあ、と。海外は翻訳ミステリーがごっそり減って古典ばっかりになっているのが私としては寂しい。
読了日:8月20日 著者:新潮文庫
聲の形(5) (講談社コミックス)聲の形(5) (講談社コミックス)感想
水面下で絡んだ人間関係が沸騰するかのごとく溢れる。胸くそ悪い展開や人物など出てくるが描きようが一面的でなく読み返してみると違う側面が見えてきて厚みがある。やはり読み飛ばせない漫画。いろいろ思うところはあるが私は真柴という人物がなにか恐ろしい。張り付いたような笑顔、言ってることは正しいようで間違っているような感じ、エキセントリックな行動など。あとあとドラマを激しく動かしていきそうな予感。それと冒頭のアメコミ風イメージがやたらカッコ良く、前作マルドゥック・スクランブルを思い出す。また活劇系も書いてほしいな。
読了日:8月16日 著者:大今良時
夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)感想
静かな怒りと淡い悲しみと。表題作がシンプルなだけに鋭利に突き刺さる。桜の国の方は少し回りくどいのだが著者の心情からするとどうしても遠回りをせざるを得ないのかもしれない。淡々とした日常描写が実に良い味わいなだけになおさら伝わるヒロシマという事実の重さ。時節を意識したわけではないけれど最近、戦争と平凡に暮らしていたはずの人々を描いた小説や映画に触れる機会が多い。そこからいろいろと思いを馳せることもあるし、さらにはこの漫画を読んだことで何かがまた心に積み重なった気がする。
読了日:8月15日 著者:こうの史代
進撃の巨人(14) (講談社コミックス)進撃の巨人(14) (講談社コミックス)感想
調査兵団最大の窮地。ある意味、巨人より手強い対人制圧部隊との戦い。とりわけリヴァイVSケニーの師弟(?)対決は息詰まる迫力。ここのアクションは西部劇ティストが入っていて進撃の巨人でこういう場面が読めるとは思わなんだ。前半のリヴァイ、ハンジのコンビによる拷問が凄絶な中にも妙な笑いどころが仕込んであってなんとも言えない味わい。各登場人物の思惑が交差する展開にも緊張感があり、この後物語がどう転んでいくのか続刊に期待は高まる。しばらくはなんらかの陰謀との戦いになりそうだが巨人が出ずとも面白さは高い位置をキープ。
読了日:8月8日 著者:諫山創
スチームヘヴン・フリークス (ガガガ文庫)スチームヘヴン・フリークス (ガガガ文庫)感想
著者がこだわっているほどスチームパンクらしさはあまり感じなかったが面白い世界観が出来上がっているのであり。ガジェットを詰め込みまくって濃厚すぎる味わいも好み。ザッピングを駆使した語り口はアクの強いキャラクターが続々と登場する前半は効果的で良いが、後半はストレートな盛り上がりを阻害してしまっていて残念。あと各人物の行動言動が成田良悟ばりにもっと弾けていれば面白さが数段上を行ったかも。とは言えわりと気に入っているので続刊なりまた別の新作が出たら読んでみたい。
読了日:8月7日 著者:伊崎喬助
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 2 (GA文庫)ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 2 (GA文庫)感想
がっちりした設定で話も王道で好みの作品のはずなんだが妙に語りのテンポが合わないというか。クライマックスの展開はベタだがなかなか燃える。
読了日:8月5日 著者:大森藤ノ
ギガントマキア (ジェッツコミックス)ギガントマキア (ジェッツコミックス)感想
三浦建太郎初読。高密度の画と世界観の作り込みが物凄い。その上で展開されるのはひたすらプロレスと巨大ロボットプロレスとプロレスづくし。これほど何がやりたいかはっきりわかる漫画になっているのは潔い。こういうシンプルでダイナミックな漫画は読後感もサッパリする。さて、これ続くのですかね?やりたいことはやりきっているように思うから単巻完結でも良いんだけれども。
読了日:8月2日 著者:三浦建太郎
ペコロスの母に会いに行くペコロスの母に会いに行く感想
映画からさかのぼって原作へ。まず丸みのある温かみのある絵が良く素朴なユーモアに可笑しみがある。ところどころハッとする場面が多々あり漫画力の高さを感じた。バックボーンにある過去の話に厚みがあるのだが重みにはなっていず、しみじみと染みてくる。映画では比較的少なかった生前の父親の行動がたくさんあり、爆笑ものでその意味でも漫画を読んで良かった。あと散発的なエピソードの積み重ねであるこの本を上手く抽出して一本の作品として仕上げた映画も良い仕事をしていたことがわかって感心。続きが読んでみたい漫画作品。
読了日:8月2日 著者:岡野雄一

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