2月の読んだ本 まとめ

2014年2月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3862ページ
ナイス数:799ナイス

小さいおうち (文春文庫)小さいおうち (文春文庫)感想
まずもって古風で芳醇さ漂う文章が素晴らしく、さらに構成や仕掛けが素晴らしい。はっきりしたテーマは有るものの秘めたものとして描く奥ゆかしさ、特に忍び寄る戦争の影が静かに恐ろしい。読み終わってからくる余韻が実は本当の読みどころで文章を味わってる最中には気づかなかった淫靡さにも驚く。
読了日:2月25日 著者:中島京子
人生 第7章 (ガガガ文庫)人生 第7章 (ガガガ文庫)感想
今回はわりと一冊のストーリーラインがはっきりしてて恋愛要素が濃いがきっちりルーティンの人生相談も挿入されて解答していく律儀さがなんとも可笑しい。7月からアニメ放映が決定したことだしそちらも楽しみにしておきましょう。
読了日:2月22日 著者:川岸殴魚
三国志早わかりハンドブック三国志早わかりハンドブック感想
偕成社三国志を読み終えたのでおさらいとして。読書中も人物やストーリーに混乱しかけたとき人物事典や戦史はたいへん重宝した。コラム的な時代背景の説明なども興味深い。この本は偕成社版準拠だけれども他のバージョンの三国志にも十分適用できると思うので今後また参考に読み返すことになるだろう。
読了日:2月20日 著者:渡辺仙州
三国志〈4〉天命帰一の巻三国志〈4〉天命帰一の巻感想
完結巻なので主要人物がどんどん退場していくし一つの時代が終焉していく様が描かれているのでなんともいえない無常感が漂っており、切ない。本の作りが親切丁寧でわかりやすく初めて三国志を読みきることが出来た。大人向きの作品を読むためのステップボードぐらいのつもりで読んだが堅実で中身も濃く、この児童書版で十二分にスタンダードな充足感を味わえた。三国志はまた時間を置いて別作家の別バージョンも読んでいきたい。
読了日:2月20日 著者:
せっかち伯爵と時間どろぼう(1) (少年マガジンコミックス)せっかち伯爵と時間どろぼう(1) (少年マガジンコミックス)感想
前の絶望先生よりちょいエロ下品要素増しな感じ?たまたま1巻目がそういうの多かっただけかもしれんけど。いまのところ久米田節は全開とは言えず。まだエンジン暖めてる段階っぽいので今後に期待。この話でキャラは増えてったりするのかな?
読了日:2月18日 著者:久米田康治
三国志〈3〉三国鼎立の巻三国志〈3〉三国鼎立の巻感想
前巻の赤壁戦のような大きなイベントがないのでちょっと求心力が下がってしまった気がするけどもこれまで同様テンポ良く読めて面白い。小刻みに合戦や謀略が飛び交い、敵味方が入れ替わるのでごっちゃになりそうになるものの挿入される人物イラストと別冊のガイドブックを参照にしたおかげでスイスイと読めた。序盤から登場した主要人物の退場があったがさすがにこれは寂寥感がある。最終巻へ。
読了日:2月16日 著者:
SFが読みたい! 2014年版SFが読みたい! 2014年版感想
まあとりあえずざっと流し読みていどに。SFもまた読むようにしたいがなかなか気分的に難しい。なにが面白そうとか把握だけしときゃまた機会も訪れるだろう。
読了日:2月14日 著者:SFマガジン編集部
三国志〈2〉臥竜出盧の巻三国志〈2〉臥竜出盧の巻感想
登場人物ががんがん増え人間関係が錯綜し謀略は入り乱れる。そこに人物イラストや図表が挿入されるおかげできっちり頭を整理できた。その上やはり個々のエピソードは抜群に面白いから物語に没入しまくり。特に後半の赤壁の戦いを中心とした展開は描きようがコンパクトながらも堂々たる筆致で読み応えあり。
読了日:2月14日 著者:
三国志〈1〉英傑雄飛の巻三国志〈1〉英傑雄飛の巻感想
児童書と思えないぐらい中身が濃かった。リライトの仕方が的確なんだと思うが展開が目まぐるしいわりに混乱しないし、ちゃんと文章に重量感もある。人物イラストや簡単な解説、図表などが適切に挿入されるのでとてもわかりやすい。
読了日:2月10日 著者:
マイクロワールド (下) (ハヤカワ・ノヴェルズ)マイクロワールド (下) (ハヤカワ・ノヴェルズ)感想
下巻にはいってからはグロい描写が増えてもはや怪物パニックホラーですな。鳥肌が立ちました。縮小技術に関してもっと納得させる理屈があるのかと思いきやそこは肩すかし気味。それよりも描写のリアリティで持っていった感じか。あとよくある展開と見せかけて微妙なところで予想を裏切ってくる語りが上手いので緊張感が途切れないしハラハラする。ひさびさに翻訳ものを上下巻一気読み。なかなかサービスの行き届いた作品だったと思います。映像化希望。
読了日:2月9日 著者:マイクル・クライトン,リチャード・プレストン
マイクロワールド (上) (ハヤカワ・ノヴェルズ)マイクロワールド (上) (ハヤカワ・ノヴェルズ)感想
しばらく時代劇など和風の娯楽小説を読んでいたので気分を変えてハリウッド型エンタメを期待し、選んでみた。作劇上どうしても序盤はタルいが主人公たちが縮小されてしまってからの展開は抜群、マイクロ世界の描写が生々しくもみずみずしく読んでいて目の前に驚異が広がっているかのよう。お話が秘境冒険もの的でありサバイバル活劇的でもありタイムリミットサスペンスも仕掛けてあり巧い。いろいろと先が気になる要素が盛ってあるのでこれから読む下巻が大いに楽しみだ。
読了日:2月9日 著者:マイクルクライトン,リチャードプレストン
雪月花黙示録 (単行本)雪月花黙示録 (単行本)感想
装幀の凝りようと同じく内容も文章に色彩感あふれていてそこはいいのだが序盤で提示された面白そうな世界観を生かした展開があまりなく、だんだんとワクワク感が下がっていってしまう。外枠だけで中身が少ないというか。
読了日:2月8日 著者:恩田陸
映画秘宝 2014年 03月号 [雑誌]映画秘宝 2014年 03月号 [雑誌]感想
なんだかんだでパシフィック・リムは見に行って良かったなあ。映画の鑑賞量も上げたいので年間ベストを扱った号は起爆剤になるかと。でもなぜかトホホ映画の方が見たくなる。
読了日:2月4日 著者:

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