東京レイヴンズ3 cHImAirA DanCE

進級試験に挑む、陰陽塾の若き闇鴉、春虎たち一年生。しかし落ちこぼれの春虎は、筆記試験は壊滅的、実技試験でも呪術をうまく使いこなせず夏目をはらはらさせるハメに。そんな中、都内各地で突如として霊災が発生。かつて霊災で後遺症を負った春虎の親友、冬児の身体にも異変が起き、同時に『オーガ・イーター』と呼ばれる『十二神将』最凶の陰陽師が現れ―!「魔」に蝕まれる冬児、土御門次代当主として事態収拾に走る夏日。春虎は、親友を救うため、主である夏目のために、奔走するが!?―。

年末年始になると毎年気分的に落ちてしまうのでなかなか読書ができない。
これが本年度最後に読む小説になりそうな感じだな。
シリーズ3巻目にして確実にスケールが広がり続々と癖のありそうなキャラが登場、
特にほとんど怪獣映画ばりのバトルシーンが読み応えがあった。充分に面白い内容で
楽しめる一冊ではあったがまだまだ底を見せていないところが頼もしく、大きな流れ
ではこの巻で序盤戦が終わって次ぐらいから本番ってところではなかろうか。
そういう意味でも次巻が読みたいし、派手な活劇ばかりでなく日常生活を描いた短篇集
のほうも楽しみだ。